苦手なりの受験英語(アルク版)

英語が苦手な高3の学習の難しさ(7)

英語が苦手な高3の学習は難しい、というシリーズである。

英語が苦手な高3は、
・「中学3年間+高1〜2の2年間分の【合計5年分】の学習」+「高3分の学習」をしなければならない。
・まず無理だ。
・しかし、やらないと受からない

やれる可能性があるとすればそれは「夏休みだ」←この話をします。

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要するに「中学3年間+高1〜2の2年間分の【合計5年分】の学習」を一気にやる方法があればいいことになる。残念ながら「完全な形でそうなるもの」はない。そんなものがあればみんなそれをやるはずである。だからそんなものは世の中に存在しない。

ただ「それに近い学習」は存在する。それは…「文法」である。

実は
・高等学校で習ういわゆる【学校文法】を網羅すれば、中学〜高2までの5年分の英語のルールは全て網羅できるのである。

つまり、夏休みという自由に使える時間を活用することで、中学〜高2までの5年分の英語のルールを覚える学習をする…これは理論上は可能なのである。

 ただしだ。仮に上手く文法学習ができたとしても足りないことがある。それは
・英文解釈(長文を読みこなすこと)量(中学〜高2までの5年分)が足りないこと
・覚えるべき単語(中学〜高2までの5年分)を覚えていないこと
これらである。これらができない。

 英語が苦手な生徒は今まで英文をまともに読んできていない(自力で英語を日本語にする訓練をほとんどやっていない・適当にごまかしてきた)はずである。また単語をろくすっぽ覚えていないはず。それをカバーしなければならない。

 これらを「文法学習で」ある程度(ある程度に過ぎないが)学習するという方法がある。→→文法の学習時に→「出てきた英文の訳例を作って直す」「出てきた単語を覚える」…という作業をするのである。

・英文解釈(の代替)
 文法の学習は、文法問題集を使う。身につけたいのならば問題集を使わない文法の学習などありえない。この時、問題集の設問で使われている英文の和訳例をわざわざノートに書く。そしてそれをあとで解答を見ながら直す作業をする。長文解釈をしない分、ここで英文解釈に準じた練習をするのである。つまり「文法をやりながら英文解釈をする」…というイメージだ。

・単語記憶(量は少ないが)
 さらに、英単語記憶学習もある程度できる。どうせ英語が苦手な人場合、問題集にある初歩的な単語(+熟語)の多くを覚えていないはずである。こいつらも文法学習時に覚えようとする。そうすることである程度単語学習もしてしまうのである。

可能性を見出すならば↑こうやるしかない…と私は考えているのである。

ただし、、、、通常はこれがそうは上手くいかないと思っている。その理由は次回に持ち越す。キーワードは「先生」である。

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 金曜日は文法放送。この続きは来週の月曜日です。

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