苦手なりの受験英語(アルク版)

英語に関する脳内お花畑(4)

 あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願い致します。コミケに来てくださった方、ありがとうございました。ではレギュラーのお話を続けましょう。

======================

例3:辞書を引かずになんとかなると思っている英語ができない人

 実は英語の才能があって、英語ができる人は実は辞書なしでもなんとかなってしまう人はまれに存在する。今回はその話はしない。残念だが私のように語学の才能がなく英語ができない人のケースのみを考える。

 英語ができない人はまず辞書を使わないへたすりゃ持ってもいないしかしなぜか「持ってなくてもなんとかなる」と思い込んでいる。辞書を仮に持っていてもなかなか使わない。

 だって仮に辞書を引くとすれば、時間が膨大に掛かり過ぎる。1単語で5分以上かかる場合もザラ。その上、知らない単語だらけだ。単語調べだけで1時間以上かかる。しかも調べてもその文に適切な訳語を見つけられる…とは限らない。大体外れるほうが多い。私は中1の時点で既にそう思っていた。

 でも実際は…テストでひどい点数しか取ってこないそれでも「辞書を引きたがらない」のである。

 ↑実はこれこそ私の中学高校の姿に他ならない。私が中学校時代に辞書を引いた回数なんて3回ぐらいではないだろうか?

 そして中学・高校までなんとか乗り切ってしまった。そのまま高3を卒業した。よって浪人してしまった。

 浪人のテキストを見て愕然とした…こんな長い英文の意味を全部読みこなさなきゃいけないのか…知らん単語だらけやないか!!! 私は大学に受かりたかった。したがって、私は辞書を引きまくった。90分の授業の予習に6時間かかったこともある。

 「こんなに辞書を引きまくることになるとは…。なぜ中1の頃から辞書を使わなかったんだろう、、、そのころから引き慣れていれば、早く単語が見つけられるようになっていただろうに。だいたいそもそも【単語を見つめれば意味がわかるわけでもない】のに…」と浪人時に私は強く思ったものだ。

 脳内お花畑だった私は、なぜかいちいち辞書で意味なんか調べなくても英語の意味はわかるようになる…と思い込んでいたのである。

 実際は辞書を使う作業を嫌がっていただけだった。実際は調べたほうがすぐに意味がわかってストレスは感じなかったはず。なのに中高時代の私はは嫌がってかえってストレスをましただけだったのである。(引きまくれば引きまくるほど、正しい意味が素早く分かるようになり、結果楽に予習できるようになる…というのがわかったのは浪人時であった)

 このような「脳内お花畑」の人物(典型例は昔の私)はウジャウジャ存在する。

 今週の金曜日から今年の文法放送が始まります。このレギュラーの話の続きは来週の月曜日です。

(↓目次はこちら)
目次ページへ

-苦手なりの受験英語(アルク版)
-