すいません。今回は概ね以前の再放送です。タイミング的にこの時期の話だからです。
今回はアルファベット恐怖症のなり方のお話です。
ここを見ている方は(タイトルに反し)、英語が好きな方が多いでしょうから、そういう方にとってこれは謎なのではないでしょうか?
以前この回で「数学嫌いの方」は方程式を見たがらないという話をさせてもらいました。
なぜ見たがらないのでしょうか?
方程式が解けなかった思い出が沢山あるからではないでしょうか?
アルファベット恐怖症もそれと同じなんです。
アルファベットが読めなかった思い出が沢山あるから、アルファベット恐怖症になるのだと私は思います。
私の場合、強烈に思い出に残っていることがあります。それは
「girl」
というたった1つの単語でした。
中学1年だったと思います。
英語の授業です。良くある形式で「テープを流してくれる授業」でした。
「three girls」 という部分がありました。
私は girls をどう発音していいのか分からなかったのです。だから私はテープを「耳をダンボ」にして聞いたのです。
私の耳には「three girls」は何度聞いても「サングロー」としか聞こえませんでした。
その時の授業で、(よくありがちですが)「テキストを音読しろ」と指名されました。
運が悪いことに、該当部分「three girls」が入っていました。
私は、テープに聞こえた自分の耳を信じて、該当部を「サングロー」と言いました。
英語の先生に「なんだそれは?」と言われました。
教室中で爆笑されたのをよく覚えています。
(何で?テープでそう言っているではないか?)
改めて発音するように、即されました。私は(自信は全く無いから)おそるおそる「スリーガールス」と思いっきりカタカナで喋りました。すると英語の先生は一言こう言いました。
「そうだろう?何考えてんだお前は〜?」
改めて該当部がテープで流されましたがどう聞いてもヤハリ「サングロー」としか聞こえませんでした。
ただ恐ろしく不快感だけが残りました。
しかも!
数週間後、別の英語の授業がありました。先生も別です。また「girls」が出てきました。
今度は前回学習したので思いっきり「ガールス」とカタカナで発音しました!(^^)
私は褒められるのを期待してました。
するとその英語の先生「う〜ん、カタカナ英語は良くないな。」と言って、(たぶん)ものすごくネイティブっぽい発音を披露してくれました。
私の耳にはこう聞こえました。
「グロー」
その先生は(‾ー‾)ニヤリ、と得意げに微笑みました。
こうして私はアルファベット恐怖症になりました。
「私は永遠にアルファベットは発音できない。したって恥をかくだけだ!」と心に深く刻み込まれました。
私にとってアルファベットは「私に生き恥を晒す存在」と認識されました。見ただけで条件反射的に不快感に襲われます。
私にとってこれは永久に治らないと思います。
よく私に「アルファベット恐怖症を治せ!」と言ってくる英語好きの方がいます。
ふざけるな!と私は思います。こういう方には私はいつも言う言葉があります。
「じゃあ、あなたは「数学恐怖症を治せ!」って言われたら素直に治すんだね?」
治す気が起こりますか?そういうことです。
(オリジナルの回はこちら。丁度1年前ですね)
続きは水曜日です。(すみません。次回も再放送です)