まず大晦日(31日・木)の宣伝。第77回コミックマーケットにまた出品します。
西"ら"17a サークル「マウスバード」です。
【販売品】
●同人誌「マンガで覚える英文法(オタク版)合本」
・全5巻 1〜4巻各1000円、5巻800円
こんなに安いのは今回だけですぞ!
●DVD「マンガで覚える英文法(オタク版)全巻分」
・1200円
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さて、前回の続きです。
今回は、「マクロの視点」で、英語が嫌いが生まれる瞬間を考えます。
まず↓これを見て下さい。これが基本フォーマットです。
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・太郎さんは「 」の【 】が楽しかった。
・太郎さんは【 】が楽しくて楽しくて仕方がない。
・太郎さんは「 」の楽しさを知ってもらおうと、次郎さんに【 】を経験してもらった。
・しかし次郎さんは【 】に魅力を感じず、「 」が楽しくなかった。
・太郎さんは、次郎さんをこう思った→「なんで次郎は【 】が楽しくないんだ? きっと次郎の取り組む姿勢に問題がある。【 】をたくさん経験すれば、きっと楽しくなるに違いない。
・太郎さんは次郎さんに「お前の取り組む姿勢に問題がある」と言い、無理やり【 】を経験させた。
・この結果、次郎さんは「 」の不快感ばかりがつのった。
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これだけ見て、何のことだか分かりますかね?
「 」や【 】に、適当なものを入れてみましょう。
・太郎さんは「数学」の【パズル】が楽しかった。
・太郎さんは【パズル】が楽しくて楽しくて仕方がない。
・太郎さんは「数学」の楽しさを知ってもらおうと、次郎さんに【パズル】を経験してもらった。
・しかし次郎さんは【パズル】に魅力を感じず、「数学」が楽しくなかった。
・太郎さんは、次郎さんをこう思った→「なんで次郎は【パズル】が楽しくないんだ? きっと次郎の取り組む姿勢に問題がある。【パズル】をたくさん経験すれば、きっと楽しくなるに違いない。
・太郎さんは次郎さんに「お前の取り組む姿勢に問題がある」と言い、無理やり【パズル】を経験させた。
・この結果、次郎さんは「数学」の不快感ばかりがつのった。
次郎さんの反応になる人は山ほどいるはずです。
英語好きのあなたは、この次郎さんの反応になっているのではないでしょうか?
・太郎さんは「水泳」の【遠泳】が楽しかった。
・太郎さんは【遠泳】が楽しくて楽しくて仕方がない。
・太郎さんは「水泳」の楽しさを知ってもらおうと、次郎さんに【遠泳】を経験してもらった。
・しかし次郎さんは【遠泳】に魅力を感じず、「水泳」が楽しくなかった。
・太郎さんは、次郎さんをこう思った→「なんで次郎は【遠泳】が楽しくないんだ? きっと次郎の取り組む姿勢に問題がある。【遠泳】をたくさん経験すれば、きっと楽しくなるに違いない。
・太郎さんは次郎さんに「お前の取り組む姿勢に問題がある」と言い、無理やり【遠泳】を経験させた。
・この結果、次郎さんは「水泳」の不快感ばかりがつのった。
これは何でもいけるんですよ。例えば
・太郎さんは「萌えアニメ」の【涼宮ハルヒの憂鬱】が楽しかった。
・太郎さんは【涼宮ハルヒの憂鬱】が楽しくて楽しくて仕方がない。
・太郎さんは「萌えアニメ」の楽しさを知ってもらおうと、次郎さんに【涼宮ハルヒの憂鬱】を経験してもらった。
・しかし次郎さんは【涼宮ハルヒの憂鬱】に魅力を感じず、「萌えアニメ」が楽しくなかった。
・太郎さんは、次郎さんをこう思った→「なんで次郎は【涼宮ハルヒの憂鬱】が楽しくないんだ? きっと次郎の取り組む姿勢に問題がある。【涼宮ハルヒの憂鬱】をたくさん経験すれば、きっと楽しくなるに違いない。
・太郎さんは次郎さんに「お前の取り組む姿勢に問題がある」と言い、無理やり【涼宮ハルヒの憂鬱】を経験させた。
・この結果、次郎さんは「萌えアニメ」の不快感ばかりがつのった。
・太郎さんは「柔道」の【乱取り】が楽しかった。
・太郎さんは【乱取り】が楽しくて楽しくて仕方がない。
・太郎さんは「柔道」の楽しさを知ってもらおうと、次郎さんに【乱取り】を経験してもらった。
・しかし次郎さんは【乱取り】に魅力を感じず、「柔道」が楽しくなかった。
・太郎さんは、次郎さんをこう思った→「なんで次郎は【乱取り】が楽しくないんだ? きっと次郎の取り組む姿勢に問題がある。【乱取り】をたくさん経験すれば、きっと楽しくなるに違いない。
・太郎さんは次郎さんに「お前の取り組む姿勢に問題がある」と言い、無理やり【乱取り】を経験させた。
・この結果、次郎さんは「柔道」の不快感ばかりがつのった。
↑最後のこれなんて「いじめ」でしょう。違いますかね?
さて、お待たせしました。↓をご覧下さい。
・太郎さんは「英語」の【洋楽】が楽しかった。
・太郎さんは【洋楽】が楽しくて楽しくて仕方がない。
・太郎さんは「英語」の楽しさを知ってもらおうと、次郎さんに【洋楽】を経験してもらった。
・しかし次郎さんは【洋楽】に魅力を感じず、「英語」が楽しくなかった。
・太郎さんは、次郎さんをこう思った→「なんで次郎は【洋楽】が楽しくないんだ? きっと次郎の取り組む姿勢に問題がある。【洋楽】をたくさん経験すれば、きっと楽しくなるに違いない。
・太郎さんは次郎さんに「お前の取り組む姿勢に問題がある」と言い、無理やり【洋楽】を経験させた。
・この結果、次郎さんは「英語」の不快感ばかりがつのった。
こうやって、英語嫌いは生まれるのです。
つまり「英語好きな人」が【自分が喜ぶ「英語らしい」もの】を与えたとき、英語嫌いは「楽しくない反応を示す」のです。このとき英語好きな人は「英語好きになってもらおう」と、【自分が喜ぶもの】を、英語嫌いな人に与えたがるのです。違いますか?
→この結果、英語嫌いはますます英語が嫌いになるのです。
ここがねー、ここがとても大事なポイントだと思います。
ですが、こここそが英語好きな人に1番分かってもらえない部分なのではないかと私は危惧しています。
私は「涼宮ハルヒの憂鬱」が大好きでねえ〜 みんなに見せたいのです。これが気に入らない人がいるとは信じられないのです。ですが実際は、見せたって気に入らない人は大勢いるはずです。そういう人に私は無理にハルヒを見せようとは思いません。
英語好きな人の中には「洋楽」が好きな人が大勢いるのではないでしょうか? 私は洋楽に全く興味がありません。ですが、私は英語好きな人に「無理やり洋楽を聞かされ」、返って嫌いになりました。ここら辺とか、ぜひ英語好きな人に読んで欲しいです。
続きは来年1月4日から始めましょう!
コミケ3日目に来る人は、西"ら"17a サークル・マウスバードをよろしく!
それでは皆様、良いお年を!