今回は「副詞」という言葉を説明します。これ品詞の1つですね。また日本語にも副詞はあります。なじみのある言葉とは思いますがこの定義を言えますか?
副詞の定義は実は正確には難しいのです。
⇒「(例外はあるが)名詞以外を修飾するもの」というのが実は定義です。
この定義のままで、みなさんは「副詞」がどういうものか分かるでしょうか?
副詞は具体的には以下の4種類がある、と(一応)されます。
・(1)動詞を修飾するもの
・(2)形容詞を修飾するもの
・(3)副詞を修飾するもの
・(4)文全体を修飾するもの
この4つです。おおむねこの4つに入るはずなのですが、(本当はどちらも(1)に分類されるのですが)、あと3つ
・(5)場所や時間に関するもの
・(6)形容詞に近く「補語」と言っても良いもの
・(7)前置詞に近いもの
といったものもあります。(本当は[例外的に]名詞を修飾する副詞もあるのですが、そこまでは細かすぎるので、今回はそれは省きます)
今回は(1)〜(7)の7つについて、それぞれを1つづつ見ていきましょう。
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・(1)動詞を修飾するもの
例文
He strongly kicked the ball.(彼はそのボールを激しく蹴った)
実は↑strongly の品詞は副詞です。辞書引っ張るとそう書いてあります。
実は、(early を例外として)、〜ly で終わる単語は、みな⇒副詞
と言うことができます。
例文の場合、strongly は「強く;激しく」という意味ですね。
この言葉(強く:激しく)は、「蹴った」を修飾していることが分かりますでしょうか?
「激しく⇒蹴った」
となるはずです。
「蹴った」は kicked という単語ですね。kick(ed)の品詞は動詞です。
ほら! strongly は「動詞」を修飾していますね。
…という具合に、「動詞を修飾する副詞」というものがあります。
〜ly が付いていない「副詞」もあります。
例えば、fastは「速い」という意味の形容詞もありますが、「速く」という意味の副詞もあります。
例文
He runs fast.(彼は速く走る)
この場合は、
「速く⇒走る」
となっています。「速い」という意味なら形容詞ですが、「速く」という意味で動詞の「走る(run(s))」を修飾しています。
×「速い⇒走る」
○「速く⇒走る」
となっているからです。
辞書でfast を引くと「速い」という訳語を当てているのは「形容詞」で、「速く」という訳語を当てているのは「副詞」なはずです。
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・(2)形容詞を修飾するもの
例文
He is very strong. (彼はとても強い)
very(とても)が、形容詞の「strong」を修飾しています。
「とても⇒強い」
と、このように「形容詞を修飾する副詞」があります。
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・(3)副詞を修飾するもの
例文
He is working pretty hard. (彼はかなり一生懸命に働いている)
この文の hard は「一生懸命に」という意味の「副詞」で、「動詞」の「work(ing)(働いている)」を修飾しています。
「一生懸命に⇒働いている」
という具合です。
では、pretty はどうでしょう?
この文の pretty は「かなり」という意味の「副詞」で、「副詞」の「hard[一生懸命に]」を修飾しています。
「かなり⇒一生懸命に」
という具合です
と、このように「副詞を修飾する副詞」があります。
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・(4)文全体を修飾するもの
文頭に「〜ly」という副詞があると、「文全体を修飾するもの」とされます。
例文
Certainly he pretended to know it. (確かに彼はそれを知っているふりをした)
certainly を除いた文、つまり
「he pretended to know it.」
↑この「文全体」を「(確かに)certainly」という言葉で修飾しているとされます。
(※実は、文尾や文中の時もあります。文尾の場合では、手前に「カンマ」が入ります。
例⇒ He pretended to know it ,certainly.)
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以上が副詞の基本的な使われ方です。
(5)〜(7)については、次回説明します。
この続きは木曜日です。