第2回 1巻と最終巻では価値が異なる
雑談も久しぶりですね。止まってしまった「漫画古本プレミア指南」の2回目です。
(1回目はこちら)
漫画の場合、同じ作品でも巻数によって価値は異なります。
第1巻と最終巻では大きく価値が異なります。知ってましたか?
私がまだ古本屋でバリバリ働いていた頃、某「キン肉マン」という単行本を扱っていました。
第1巻はたった50円で販売していました。
しかし
最終巻の第36巻は3000円で販売していました。
なぜだか分かりますか?
理由:その1
漫画は各巻の発行部数が同じ数だけないんです
分かりやすい例を挙げましょう。「こちら葛飾区亀有公園前 派出所」(略して「こち亀」)という超ロング連載の漫画がありますね。連載開始は1976年。今から30年以上前です。
「こち亀」の第1巻はいつ発売されたでしょうか? 1976年です。以後30年間発売され続けました。1巻は相当重版がなされて、ものすごい数の単行本が日本中に存在しているはずです。
「こち亀」の最新刊は2007年2月現在「153巻」です。こちらはまだ初版刷りしかないはずです。
つまり、1巻は連載期間中ず〜っと重版されますが、後の巻になればなるほど、重版の数が少ないのです。最終巻なら初版刷りで終わりなのが普通です。
そして連載が終われば、「1〜最終巻」が一気に印刷されなくなるはずです。
つまり、1巻はものすごくあるのに、同じ数だけ各巻は世の中にないのです。最終巻に近ければ近いほど少なくなります。
キン肉マンの巻の始めの方は単行本としては日本で一番売れた漫画です。ですが、最終36巻は本当に少ない販売実績しかないのです。勝手な目算だと1巻の10分の1もないんじゃないでしょうか?(思い込みです。念のため。でもそんな手ごたえ)
(こち亀はまだ連載中だからプレミアはつきませんよ。絶版になって初めてプレミアが付く条件の1つがクリアされるのです)
「理由:その2」は次回の雑談にてお話しましょう。
明日はいつもの文法講座です。
来週の月曜日からは、新シリーズ行きますね。
タイトルは決まっています!
「WANTED」というタイトルです。お楽しみに。