第4回:川田拓矢先生
川田先生は、まだ早稲田予備校の講師を続けられているはずです。
この人のエピソードはすごいです。
不良で野球少年。プロ野球からもヤクザ屋さんからもスカウトも受けた。
予備校講師の前の職業は、パチンコ屋の店員。
東大に2回も入ったのに大の早稲田びいき。早稲田にも1回通った。卒業したのは早稲田だけ。
「東大はつまらん、早稲田は楽しい。だから早稲田に入れ!」とおっしゃる。
英語の模試で偏差値114というのを出したことがあるそうな。(116だったかもしれない)
作家としての作品もある。検索していたら「川田先生のウィキペディア」を発見しました。ここで作品も分かります。
授業は大変面白く、笑いが絶えない。タモリのような喋り方である。(もっとも先生曰く、今のタモリは全盛期のタモリではないそうだ。昔のタモリはもっと面白かったそうだ)
参考書も出している。「川田流 英語のツボ ライオン社」
私の授業で今不定詞をやっていますが、このなかで出てくる to 不定詞の15種類の訳例「こと、べき、ような、という、ための、(訳さない)、ために、て、なんてorとは、もし〜ならば、(左から)て、ほど、のに、のは、には」は、川田先生の教えの受け売りです。
他にも
・「asの訳例7つ」=「ので、ながら、ように、とき、として、つれて、だけれども」
・「beの意味11個」=「ある、いる、なる、です、come、go、arrive、起こる、行われる、言う、する」
など、覚えておけば便利な数々を伝授されました。
この人の独自の世界に「まいって」しまう人は多く、「ファンページ」が存在します。
私が彼の言葉で好きなものが1つあります。
「英語ってのは本来ゆっくり味わって読むものだ。単語だけ拾って流し読みするなどもってのほか。著者に対する冒涜だ!」
この言葉は「速読ばかりする今の受験英語の風潮」を憂う言葉として私は大切に思っています。
こう言うだけあって、この人の作る和訳例は美しいです。きちんと文法に則っているのに、直訳調の変なものではなく極端な意訳でもないのです。文法の則った綺麗な訳例を作られるのです。
私の英語は主に以上の4人の先生方によって養われました。その後ろくに英語に触れていない私でも現在英語が使えるのは、いかに彼らが優れた講師であるかの証明だと思います。私はここを見ている誰よりも英語ができなかったのですから。
そうそう、最後にのこの4人が4人、全ての先生方に共通する点を2つ紹介します。
(1)文法を大事に思っていらっしゃって、かならず文法的な説明を加えた解説をなさった。
(2)「英語を好きになれ!」などと決しておっしゃらなかった。
という点です。
これがいかに英語が嫌いな私を救ったか……その量は計り知れません。
次回は火曜日に更新します。雑談します。
新シリーズは木曜日からです。何を語ろうかな? リクエストがあったら宜しくお願いします。今の時期に合う何かにしたいのですが…
〜〜よろしく〜〜〜♪