苦手なりの受験英語(アルク版)

ちゃんと覚えよう! 名詞相当語句(2)

前回「名詞相当語句」の(くだけた)定義をしました。それによると

名詞相当語句とは⇒「見かけは『名詞ちゃん』に見えないが、請け負ってる役割は『名詞ちゃん』と同じである連中」…でした。

じゃあ「名詞ちゃん」が請け負っている「役割」ってなんでしょうか
これをお伝えするのが、今回の話です。

名詞ちゃんが請け負っている役割」とは、スバリ、以下の3つのうちの1つです。

1・主語に成れる
2・目的語に成れる
3・(場合によっては)補語に成れる

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1・主語に成れる

例文 Time is important. (時間は重要である)

Time は、is主語ですよね。そこはいいですか?
じゃあ time の品詞は? 辞書を引けば分かります。「名詞」ですね。
このように
 「名詞は主語に成れる」のです。

逆に言えば
 「主語に成れるもの」は、「名詞の役割を持っている」
とも言えます。これもぜひ覚えてください!

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2・目的語に成れる

「目的語」とはどういうものかが分からない方は、こちらの前半を「じっくり」読んでください。

例文 Taro saw a girl. (太郎は1人の女の子を見た)

他動詞の saw目的語は「a girl」ですね。a は1つのという意味の『冠詞』という物なので、実質的には「girl」が 他動詞 saw目的語です。

じゃあ girl の品詞は? 辞書を引けば分かります。「名詞」ですね。
このように
 「名詞は目的語に成れる」のです。

逆に言えば
 「目的語に成れるもの」は、「名詞の役割を持っている
とも言えます。これもぜひ覚えてください!

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3・(場合によっては)補語に成れる

「補語」とはどういうものかが分からない方は、こちらの後半を「じっくり」読んでください。

例文 Time is money. (時は金なり)

自動詞 is補語は「money」ですね。

じゃあ money の品詞は? 辞書を引けば分かります。「名詞」ですね。
このように
 「名詞は補語に成れる」のです。

では、逆に言えば
 「補語に成れるもの」は、「名詞の役割を持っている」
とも言えるでしょうか? 実はこの場合のみ、言い切れません
なぜか?

実は、補語になれるのは(例外を除いて)、「名詞」のみならず「形容詞」もあるのです。
例えば 1でやった例文は

例文 Time is important.

important の品詞を辞書で調べましょう。「形容詞」と書いてあります。
補語の場合は、形容詞のこともありますので、補語に当たれば必ず「名詞の役割か」といえば、そうではないことも多いのです。ここは注意です。

したがって

名詞の役割」とは
 1・主語に成れる
 2・目的語に成れる
 3・(場合によっては)補語に成れる

と覚えておきましょう。ここが「名詞相当語句」の理解の「第1歩」です。
よろしいでしょうか?

次回は木曜日の更新です。

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