苦手なりの受験英語(アルク版)

なんで余計な教材・参考書をやるの?(1)

新しいシリーズに参ります。タイトルは「なんで余計な教材・参考書をやるの?」です。

英語が苦手で苦しんでいる人ほど、あることを考える傾向があること(特に男性に多い傾向があること)を私は知っています。
それは「新たな教材・参考書」を買うことです。

当然私自身がそうでした。
私は
・中学・高校で私は赤点しか取ったことがない。
・平均点が84点のテストで私は7点で学年最低点
というアンポンタンでした。どれだけ、英語と英語の先生を憎んだことでしょう。

 当時の私が欲しかったものは、「一気に英語の成績が上がる魔法のような教材・参考書」でした。「何かあるはずだ」と私は思っていました。たぶんここを読んで下さる方の何%かは同じように考える人がいらっしゃると思います。私は当時本屋に行って随分探したものです。色々なものを買ったものです。「1週間で中学英語を学べる本」とか、「記憶術の本」とか。「やさしい英語から慣れさせようとする本とテープの教材」も親に無理を言って買ってもらいました。それらは1つとして有益なものはありませんでした。

 ただ1つだけ確かなことがあります
「一気に英語の成績が上がる魔法のような教材・参考書は何かあるはずだ」と私は思っていましたが、そんなものは世の中に無いです! あったらみんなが使ってます! 誰だって楽して成績を上げたいんだから。

「何かあるはずだ」と思うのは、冷静な判断ではなく「願望」です。都合のいい「妄想」です。「何か無いと都合が悪い・困る」ので、「あるはずだ」と思い込んでしまうのです。もっとも、ここを見ている英語が苦手で苦しんでいる人で「何とかしよう」と思っている人がそう思ってしまうのはある意味仕方がないと思います。

 本当は「そんな都合のいいものは無いからあきらめろ」と言いたいです。がしかしそれが今回の話の趣旨ではないです。どうせ止めても買うからです。

今回の趣旨
・買うのは止めない。
・でも、もう少し冷静になって、「かつての私のように英語がアンポンタンな人が、少しでも楽に、かつ成績が上がるために」買うべき参考書はどういうものか?
というものを考える話です。

 つまり、「願望」や「都合のいい妄想」ではなく、「厳しい現実を踏まえ、そこから実現可能な現実的な最善策を考える」という見方から、教材や参考書を考えよう、というものです。教材や参考書を現実に則って冷静に考えようではありませんか? ひょっとしたら上手く行く(実際は上手く行かない)という都合のいいフィクションではなく、確実に結果をを出す「現実策」を取ろうではありませんか?

今週の金曜日はいつもの文法放送。この続きは来週の月曜日です。

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