苦手なりの受験英語(アルク版)

なんで余計な教材・参考書をやるの?(2)

 まず前提を書きます。
 今回のターゲットは「英語が苦手な人」です。偏差値が40台かそれ以下の人と考えて下さい。少なくともいつも平均以下の点数しか取れないような人がターゲットです。また「高校生・浪人生」をターゲットとします。ここは「苦手なりの受験英語」ですから。浪人生も含めますが、基本的には「予備校生」を想定しています。宅浪生は想定していません。

 以下の質問はすべて「英語が苦手な(偏差値40台かそれ以下の)高校生や予備校生」にお聞きします。それ以外の人には聞いていません。

英語が苦手な(偏差値40台かそれ以下の)高校生の場合
 あなたは英語の授業についていっていますか? 学校の【授業で困っていませんか?】 高校生の場合、今あなたが困っているのは「目の前の課題」だと思います。宿題なり、予習なり、先生オリジナルのプリントが渡されて、それをやるように言われているケースもあるでしょう たとえこういった類が無かったとしても、授業で先生から指されることを考えて下さい。嫌ではありませんか? 指されたら答えられそうに無くて困りませんか? もちろん定期テストが最高に困るでしょう。違うでしょうか?

英語が苦手な(偏差値40台かそれ以下の)浪人生の場合
 授業の予習をしていない人は成績が下がりまくって困っていませんか? 
 浪人生の場合は、どんな生徒でも、【授業では困らない】のです。少なくとも最初のうちは。たとえ授業の予習をしていなくても、予備校では普通は授業で当てられない。予習せずに聞くだけだって怒られない。最悪寝てたって怒られない。しかしどうしたって【困るのは模試のとき】。どうしたって思うように答えられない。結果など見なくたって大体分かる。悪いに決まってる。模試をガンガン受けても、成績は上がらず結果は悪いままのはず。ただし! 驚く無かれ、なんとこれは普段頑張って予習して授業に望んでいる英語の成績が悪い人も同じです。成績が悪い人はちょっとやったぐらいでは模試にはほとんど反映しないのです。少なくとも自分が思うようには上がりません。少なくとも約半年偏差値はよくても40台のままです。まして聞き流している人が成績が上がるはずがありません。

-----

 こういう人たちは(特に男性は)「いい参考書」が欲しくなります。男性の場合間違っても「塾に頼ろうとまず考えません頼ろうとするのは参考書です。いずれは塾に行くことになるかもしれないけれども、少なくとも最初に選ぶ選択肢は「参考書・教材」です。最初が「塾」には絶対になりません。まして予備校に行っている人がもう1つ塾にいくことなど、普通は考えにくいでしょう。

 だから彼らが最初に考えることは「楽で一気に成績が上がる参考書は無いかなあ」...ということです。そして本屋に行って探すことになります。もしくはネットで探すことになります。「塾は最終手段」と考えます(特に男性の場合は)。どうですか? そこの英語が苦手な皆さん?

 さて、ここで私の話をしましょう。私こそ当時「いい参考書」が欲しくなった人です。特に高校時代はそうでした。次回は私が買い求めた参考書の典型的なものを2つ紹介しましょう。

今週の金曜日はいつもの文法放送。この続きは来週の月曜日です。

(↓目次はこちら)
目次ページへ

-苦手なりの受験英語(アルク版)
-