苦手なりの受験英語(アルク版)

不定詞の謎に迫る!(8)

不定詞の謎に迫る!の(4)〜(6)は、【to do 〜】の塊の役割が、「主語」か「目的語」か「補語」のどれかの役割果たし、意味には「こと」が付く…これを学習しました
前回(不定詞の謎に迫る!の(7))では、【to do 〜】の塊の役割が、「主語」や「目的語」や「補語」のどの役割を果たさなかった。意味には「こと」が付かなかった手前の名詞を修飾し、「ような」という意味が付いた…これを学習しました

ここまでよろしいでしょうか?

では今回の英文です。この3つ。
・I have some friends to help.
・I have some friends to help me.
・He kept the promise to pass the entrance examination.

まず「意味」よりも先に【to do 〜】の塊の役割を考えてください。
まず、
●「主語」か「目的語」か「補語」の役割を果たしているかどうかを、調べてください。

・I have some friends to help.
 主語は I。目的語は some friends。 …ということは、【to help】の塊は「主語」や「目的語」や「補語」のどの役割を果たしていない

・I have some friends to help me.
 主語は I。目的語は some friends。 …ということは、【to help me】の塊は「主語」や「目的語」や「補語」のどの役割を果たしていない

・He kept the promise to pass the entrance examination.
 主語は He。目的語は the promise。 …ということは、【to pass the entrance exmination】の塊は「主語」や「目的語」や「補語」のどの役割を果たしていない

今回も、例に挙げた英文はどれも【to do 〜】の塊の役割が、「主語」や「目的語」や「補語」のどの役割も果たしていませんこのような場合、絶対に「こと」という意味がつきません(←ここを苦手な人はしっかり覚えたください!)。

では、今回の意味には「何」が付くでしょう? 前回(7)では「ような」でした。

今回は実は、以下のようになります。
・I have some friends to help.(私には 【助けるべき】友達が何人かいる)
・I have some friends to help me.(私には 【私を助けてくれるための】友達が何人かいる)
・He kept the promise to pass the entrance examination.(彼は 【入学試験に合格するという】約束を守った)

「こと」ではなく、「べき」「ための」「という」といった言葉になりました。ここまでをまず確認してくださいね。そうしたら、前回同様に【to do 〜】の塊の「役割を考えてください。

前回は
・He has the ability【to speak English well】.
 ⇒【to speak English well】は『手前の名詞「ability」を修飾していましたね。
  【英語を上手に話すような】→「能力」といった具合です。

実は今回の3つの英文の「【to do 〜】の塊」も、前回と同じく『手前の名詞修飾』しています。

・I have some friends【to help】.
 ⇒【to help】は『手前の名詞「friends」を修飾
  【助けるべき】→「友人たち」といった具合。

・I have some friends【to help me】.
 ⇒【to help me】は『手前の名詞「friends」を修飾
  【私を助けるための】→「友人たち」といった具合。

・He kept the promise【to pass the entrance examination】.
 ⇒【to pass the entrance examination】は『手前の名詞「promise」を修飾
  【入学試験に合格するという】→「約束」といった具合。

です。
つまり、
・「前回の英文(1つ)+今回の英文(3つ)」の合計4つの英文は全て、「【to do 〜】の塊」が『手前の名詞修飾する役割』を果たしている英文
・手前の名詞を修飾する「【to do 〜】の塊」の意味には「こと」が付かない
・「ような」「べき」「ための」「という」のどれかの意味になる。
ということです。

ここまでよろしいでしょうか? 

このような「【to do 〜】の塊」が『手前の名詞を修飾する役割』を果たしている英文についてはもう少し説明があります。それについては、木曜日に紹介します。

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