苦手なりの受験英語(アルク版)

参考書の指標(4)

文法の指標の続きです。
前回は

・文法問題集
・文法解説書
・文法の辞書(文法書)

の3種類を同列に捕らえて論じるのがおかしい、というお話でした。そこまでOKですか?

さて、ここで1つ大問題になってくることがあります。それは「得意な人の場合」と「苦手な人の場合」の勉強法の差についてです。
詳しくはこのシリーズを全部読んで欲しいのです。得意な人は文法なんかほとんどやらんでいいのです。やらなくても「カン」でできてしまうのです。

さて、それでも得意な人は文法のお勉強絵を(たぶん嫌々)やらなくてはならない場合があるんです。その場合、彼らはどうするのでしょう? どうすると思いますか?
苦手な人はこうするのに、得意な人は、「文法解説書」だけ読んで終わりです。良いんです、彼らは、これで!

ここで問題。そういう彼らが「オススメの文法参考書」を尋ねられたら、何と答えるでしょうか?

「文法解説書」を答えることになるんです。「文法問題集」の名前は挙がりません。だって彼らは解説書だけで事実、文法を学んだのですから!それで失敗していないのですから!

こうして「文法解説書」が薦められ易いのです。
ここで心配なことがあるのです。
苦手な人も「な〜んだ、これ読むだけで良いのか〜」と思い、「文法解説書」だけ読んで、満足してしいます。結果、苦手な人は「文法を覚えたとは言えない」状況になってしまうのです。覚えた気にはなりますが。でもそれは勘違いです。文法問題を解くと間違いだらけなり、勘違いであることが分かります。

苦手な人は「問題集」をやらなくては文法力が付かないのです。

次回更新は、水曜日の予定です。

-苦手なりの受験英語(アルク版)
-