苦手なりの受験英語(アルク版)

反応の差と納得の差と説明の差(2)

今日は前回同様「反応」の話です。今回は英語の話ではないのです。ご了承ください。

次の(A)(B)をご覧ください。

(A) 3+5=?
(B) みくるさんはリンゴを3個持ってきました。ゆきさんはリンゴを5個持ってきました。合わせていくつのリンゴがあるでしょう?

これを見て皆さんはどうお感じなりましたでしょうか? 大多数は「だから何?」と思われたのではないでしょうか?
しかし、次のように感じる人がいるのです。

(A)の答えは分かる。8だ。でも(B)の答えは分からないよ〜。・゚・(ノД`)・゚・。。

これを読んでみてどうでしょう? 
読者の方の中には「(゚Д゚)ハァ? なんでじゃ?」と思った人がいると思います。私もそう思いました。

これは私が予備校時代に、ある英語の先生から聞いたエピソードです。その先生が昔家庭教師をなさっていたとき、「こういう生徒がいて困った」というお話でした。この話を聞いた当時の私は「え〜? そんなやついるのかよ〜w」と思いました。単なる冗談かと当時は思いました。

それから随分時間がたってからのことです。私が古本屋で働いていたときのこと。同僚で物凄く頭が良い(成績が良いという意味ではない)男がいました。彼にこの話をしたら、「ああ、その話はよく分かる。俺も昔、3+5なら分かったが、そういう文章題になると分からなかった」と言われました。私は「なんで?」と尋ねました。すると「分かんなかったんだからしょうがねーだろうっ!\(`0´ )/=3」とどやされましたw
 私は「実際、分からない人は本当にいるんだ! Σ(‾□‾)!」とかなりビックリし、かつ認識を改めました。

さて、みなさん、この話を聞いてどうお思いでしょうか? 

概ね
、「この人が文章題になるとなぜできなくなるのか、がわからない。謎だ」
、「うん、私も文章題になるとできなかった」
の2つの感想に分かれると思います。

私は「」です。ですが「」の人も実際にはいるのです。

皆様に質問です。
・「」の反応を示した人へ……
  の反応を示す人が世の中にいるとあなたには思えますか? 信じられますか?
  たぶん信じられないと思います。

・「」の反応を示した人へ……
  の反応をした人は、「あなたが文章題になると問題が解けないことを信じてもらえない」ようです。当たり前のように答えが出せるそうです。「」の人に対してムカつきませんか? たぶんムカツクと思います。「なぜこの苦しみが分からないのか」と思うと思います。

さ〜てお立会い! Ψ(`∀´)Ψ
前回のお話を確認しますよ。

 (A)This is the place where she likes.
 (B)This is the place which she likes.
 (C)This is the place she likes.

これ見た反応例のうち以下の2例を抽出します。

、(A)の英文を「これが自然な英語かなあ〜」と思った。(B)を「変な英語だなあ」と思った。(C)を一番気持ち悪く感じた。
、(A)を「なんだ? この大間違いの英文は?」と思った。(B)を「間違いじゃないと思うけど、which より that がいいなあ」と思った。(C)を「おお〜バッチリ! バッチリ! う〜ん自然で美しい英語。気持ち良い〜♪」と思った。

分かりやすく書けば
の人は「(A)○ (B)× (C)×××」
の人は「(A)× (B)○ (C)◎◎◎」
真っ逆さまの反応なんです(正解はの人の反応どおり「(A)× (B)○ (C)◎◎◎」です。念のため)。

皆様に質問です。
・「」の反応を示した人へ……
  の反応を示す人が世の中にいるとあなたには思えますか? 信じられますか?
  たぶん信じられないと思います。

・「」の反応を示した人へ……
  の反応をした人は、「あなたが間違った反応をすることを信じてもらえない」ようです。当たり前のように正解が出せるそうです(カンで)。「」の人に対してムカつきませんか? たぶんムカツクと思います。「なぜ(C)が正解なのか疑問を感じまくり」だと思います。

そして、普通英語の先生になる人は「」のはずです。

まだまだ前フリの段階です。次回はもう1つ「反応の差」についての例を挙げます。木曜日の更新予定です。

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