苦手なりの受験英語(アルク版)

嫌いな人限定:英語上達変遷マップ(16)

【第15段階】
音読でスピードアップを図ろう!

ここまで来ていれば、それなりに得意なはずです。
でも、最後の最後で、困ったことが起きるはずです。

速く読めない

という事態になりやすいのです。
これは、和訳の訓練がある意味弊害になっています。和訳をちまちま考えるとつっかえるので、速く読めない事態に陥りやすいのです。

しかし「英語が苦手な人は、和訳例がしっかりできないといけない」と思っています。
なぜか? これは「国語力」と関係があります。今回はこれを説明しましょう。

英語が得意な人の多くは、国語力が高いです。この時の国語力とは
 ●単語だけ拾って意味をつなぎ合わせてしまう能力。+ 文脈で読めてしまう能力
を指します。

彼らは英文を「文法通りに」なんか読んでません。端から単語の意味だけ拾って読むのです。少々意味がわからなくても頭の中で「こんな感じかこんな感じだろう」というようなことがわかるのです。

仮に「ある1文」を単語の拾い読みで「テキトー」に意味を取ってきたとします。こういう人(英語が最初から得意な人の多く)の場合は、だいたい上手く意味を取れるのですが。ここでは少し曖昧な部分があったとします。⇒そしたら「その次の文」をやっぱり単語の拾い読みで読むのです。

こういう人(英語が最初から得意な人の多く)の場合は
⇒「最初の1文」の意味がよくわからなくても、⇒「その次の英文の意味」が分かれば⇒「最初の1文はこういう意味だろう」と類推出来てしまう…⇒高い「国語力」でこれができてしまうのです。

これ(高い国語力)があれば左から右に「単語の拾い読み」だけで済んでしまいます
⇒国語力がある人ならば、これができる!

しかし!

断言しますが、英語が苦手な人はこの能力が乏しいのです。
例えば、(いつもの例で申し訳ないのですが)

 What is war?

でも、この能力乏しい人ほど誤訳してしまうのです。

私のある生徒(当時高3)は、これを「何戦争ですか?」と訳したのです

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したがって、英語が苦手な人は「和訳例」を頭に作る訓練をしなければなりません。単語の拾い読みで読めてしまう人とは違う読み方をしなければなりません。

 英語が苦手な人が速く読めるようになるための対策は……基本的に音読復習しかない!! と私は思っています。リンク先を読んでくださいね。これを徹底的にすればするほど、速く、正確に読めるようになると思います。

金曜日はいつもの文法放送。この続きは来週の月曜日です。

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