苦手なりの受験英語(アルク版)

年代別 英語ダメパターンと処方箋(5)


高校入学時編(その2)です。前回の英文

By the time I was thirteen or fourteen I began to try to know myself, the sort of person I was, what I could attempt successfully, and the things that I was no good at and that I must not waste time over.

この「訳例作り」にチャレンジしていただけましたでしょうか?

実は解説は、3回に分けてこちらに書きました⇒(その1その2その3

このように、「文法知識」でこんな長い英文きちんと正しい意味が取れるのです。

しかし!しかし!

 「高校で英語が嫌いになる人(Aタイプ)」は「たとえ、↑このような文法知識でその英文が分かっても、文法が嫌」なのです。
なぜなら、「英語が好き」だからです。Aタイプの人は「英文法を理解しよう」とすると、「英語を楽しめない」気がするのです。
そもそも、「中学で習う基礎の英文法知識でさえ頭に入っていない」ので、高校で習う英文法の話についていくための下地が身についていない場合が多いのです。

こういう「Aタイプ」の人向けに、一つ処方箋を出します。
ただ、この処方箋、効くかどうかは少し自信がありません。それは私がBタイプだからです。
もし今ここを読んでいる人に「Aタイプの人」の人がいらしたら、「効きそうかどうか」をコメントしていただきたいです。よろしくお願いします。m(_ _)m

 「高校で英語が嫌いになる人(Aタイプ)」方への処方箋

↓次のことをお考えください。それが処方箋です。

あなたは英語が好きなはずです。私は「あなたが英語らしいことが好き」であることを知っています。しかし「英文法」は「英語らしくない」いや「英語ではない」と思い、お嫌いなことも私は分かっています。
●あなたは英語がお好きなんですよね。だったら、ピリオドまでが長い英文について、次のことを知りたくないでしょうか?⇒その長い難しい英文を書いた人はどんな想いをそこに書いたのか? その英文はどういう意味なのか? 曖昧ではなく「正確な意味」を知りたくありませんか もし適当に読んだとしたら、「大間違いな意味で理解した」かもしれません。というかそういう「間違った理解をしてしまった」経験をあなたは既に持っているはずです。
●上の英文とその解説を読んでみてどう思いましたか? 「正確な意味」を知るためには「文法」の知識が有効だと思わなかったでしょうか? 文法の知識があればこんな長い英文だって正しく意味が理解できます。
●あなたは「それでも『文法で考える』のはめんどくさい」と思うことは分かっています。ですが、文法を考えずにあなたは「こうした長い英文を正しく英文を読みこなせる」ことができると思いますか? いつでも英文の意味を正確に読めているという確固たる自信がありますか?
●もし、正しい意味を読み取っていないとしたら、その英文を書いた人に「失礼」だとは思いませんか? ましてあなたは「英語が好き」なのでしょう?
●英語がお好きならば、その英文の意味を「しっかり正確に意味を把握するべき」ではないでしょうか? その英文を書いた人の正確な想いを知るつもりはあなたにはないのでしょうか?

英文法をしっかり学べば、このような長い英文でもその意味は「正確に分かる」のです。

塾などでしっかり英文法を学ぶべきだと思います。

関連:私の4人の師匠の1人「川田拓矢先生」のお言葉ここで1つ紹介します。

「英文ってのはゆっくり読むべきものだ! 流し読みなどもってのほか! それは作者に対する冒涜だ!」

以上です。

次回は高校3年進級時編です。次回は木曜日です。

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