苦手なりの受験英語(アルク版)

年代別 英語ダメパターンと処方箋(6)


今回は「高校3年進級時」編です。
普通の進学校であれば、この高3進級時に「いよいよ受験だ!」というピリッとした空気に変わってくると思います。
この辺は学校によって変わってくると思います。高2の3学期で変わるところもあれば、高3の夏休みでやっと変わるところもあるでしょう。
一応ここでは平均を取って?「高3進級時」とします。

この頃の「英語が出来ないオチこぼれ」(もちろん、過去の私のようなタイプのこと)は、学校の英語の先生から見放されているはずです。少なくとも「いい大学には入れないだろう」と思われているはずです。
しかし、そんな人でも「ああ、いよいやらなきゃいけないようなあ」みたいな空気を感じ、何かをやり始めるものです。ここで、こういう方々はようやく重い腰を上げるのです。

まさに、ここにおいて、この方々の中には次のような行動に出る皆様が見受けられます。
(1)英語の成績が優秀な友達が行っている塾に行こうとする。
(2)人気のある参考書を探そうとする。
(3)何でもいいから「なるべく楽そうな」塾に行こうとする。

(3)が最もひどいパターンだと思います。ですが、実際には大勢います。
英語の勉強はしたくない。けれども何かやらないといけないだろうとは思う。ならばなんにもやらないよりはましだろう」という基準で「楽そうな塾」を選ぶのです。
実はこのパターンには1つ傾向があります。
この(3)パターンの人は「高校受験をこれでなんとか乗り切った」という経験があるのです。「大学受験もそれと同じはずだ」と思っているわけです。

実はこれが恐ろしい!
 このパターンが典型的な大学受験悲惨例です。私は個人的にこれを「悲惨パターン」と呼んでいます。
 このパターンの人で、首尾よくそれなりの大学に合格した例を私は1つも知りません。
嘘だと思うのなら探してください。確実な例を! 
これは正直「大学受験をなめている」例だと思います。

高校受験は「高校浪人」って(少なくとも今は)あまり聞かないではしょう。しかし大学の場合は「浪人」がウジャウジャいます。
最近は「大学全入時代」なんて言われ方をしますが、それでも実際は受からない人が大勢います。
 つまり、高校受験と同じ感じでは上手く行かないのです。
ところが、この(3)のパターンの人は、この事実を認めないのです。このパターンの人で、首尾よくそれなりの大学に合格した例は1例もないという事実を!(捏造情報ならいくらでもネットにありますけれども…)
どう考えたって「嘘だろう」と思える捏造情報を、彼らだけは「本当だ」と信じてしまうのです。そうでないと辛いからです。

 「やっぱだめだったか」と分かるのは「受験に失敗した後」です。
なんにもやらないよりはましだろう」は大間違いです。ちっともましではない。受験に失敗してしまうのであれば。
・あくまで受験というレベルで考えるのであれば、「失敗したのなら初めから受験勉強をしていないのと同じ」です。

いや違いますね。

・あくまで受験というレベルで考えるのであれば、「失敗したのなら初めから受験勉強をしていないほうが時間的・労力的にまし」でしょう。
ああ、なんと悲惨なことか。
でも、この「悲惨パターン」で失敗する人は毎年量産されていきます。

始めに申し上げます。
この(3)のパターンの人向けの「処方箋」を私は持ち合わせていません
(1)(2)のパターンだとまだ見込みはあるのですが、、、、、、

明日はいつもの文法動画。この続きは月曜日です。

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