苦手なりの受験英語(アルク版)

特殊な副詞の解説(2)

特殊な副詞(一見すると、副詞っぽく見えない副詞)の説明の第2回目です。

1・場所に関係する副詞
2・時間に関係する副詞
3・自動詞に付随して、動作の補填的なイメージを付加する副詞
4・主に分離他動詞に使われる副詞

これら4つのうちの2番目です。

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2・時間に関係する副詞

例・yesterday、today、tomorrow、now、then、
これらは、辞書で調べれば分かりますが、みな原則「副詞」です。

まずは意味を確認しましょう。
yesterday(昨日)、today(今日)、tomorrow(明日)、now(今)、then(そのとき、その後)

副詞ではない場合の時間に関係する例を1つ考えましょう。
 I visited his house on May 5. (私は5月5日に彼の家を訪れた)

これは
 I   visited   his house on May 5.
代名詞 他動詞   目的語 前置詞  名詞.
(私はは)(〜を訪れた)(彼の家)(に)(5月5日).

といった形ですね。

では、↓これを見てください。
 I visited his house yesterady. (私は昨日彼の家を訪れた)

これは
 I   visited   his house yesterday.
代名詞 他動詞   目的語 副詞.
(私は)(〜を訪れた)(彼の家)(昨日).

といった形なのです。
↓これは×ですよ
× I visited his house on yesterday.
なぜなら
× I   visited   his house on yesterday.
代名詞 他動詞   目的語 前置詞 副詞
(私は)(〜を訪れた)(彼の家)(に)(昨日).
となり、無理やり意味を作れば
⇒私は昨日彼の家を訪れた
 となってしまうのです。

つまり
・「on+日付(名詞)」を「日付を表す副詞(1語)」で表せる
という具合です。

このように、「前置詞+〜」で表すような表現が、「前置詞抜きで(今回ならば、たった1語で)」表現する単語があります。こういう単語は「副詞」とされます。

1語ではなく、「2語以上でまとめて副詞」扱いするケースもあります。

たとえば
 She graduated from high school last month. (彼女は先月高校を卒業した)
last month でまとめて「副詞」扱いします。

 これを↓こんな風にしてはいけません
× She graduated from high school in last month.
month は名詞なのに、in をつけてはいけないのです。
 なぜか? 実は
「last や next、this、that、every など + [時間に関する名詞]」...の手前には前置詞を置かない
というルールがあるのです。

なので、
○ She graduated from high school last month. (彼女は先月高校を卒業した)
× She graduated from high school in last month.
となります。

「2語以上で1つの副詞と考える時間に関する副詞」はこのほかにももう少しあります。(たとえば、"the following day"(翌日) など)この辺は「話法」の学習をするときに習いますから、そのときにまとめて覚えてください。

以上が「前置詞をつけてはいけない時間に関する副詞」の説明でした。

今週の金曜日はいつもの文法学習。この続きは来週の月曜日です。

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