苦手なりの受験英語(アルク版)

直訳と意訳と訳例と意味(12)

Bくんの読み方の続きです。
今回は
「じゃあスラッシュはどこに入れたら良いの?」
という話です。

 、文法の知識がないと正しくできない

前回

I had to walk around,/ lookng for/ a stand ashtray.
Instead of resting,/ I was just/ tiring/ myself.

I had to walk around,/ lookng for a stand ashtray.
Instead of resting,/ I was just tiring myself.

このように「スラッシュを入れたもの」をタイプ提示しました。
(多数決を取れば、下の方が多そうな気がしますが、とにかく)いくつでも入れようはあるわけです。

ここで言いたいのは
絶対に
「I had to walk around,/ lookng for a stand ashtray.
Instead of resting,/ I was just tiring myself.」
こっちにすべきだ!…ということではありません。場合によっては
I had to walk around,/ lookng for/ a stand ashtray.
Instead of resting,/ I was just/ tiring/ myself.
の方が良いこともありえます。

困るのはまさにこういう場合で、スラッシュの入れ方にこれと言ったルールが完全に決まっているわけではない、ということです。
しかし、文法に照らし合わせておかしな部分にスラッシュは入れられません。例えば

I had to walk/ around, lookng/ for a stand/ ashtray.

というのはできないのです。なぜでしょうか? 文法に則っていないからです。

walk aroud で熟語 (熟語の間にはスラッシュは入れない)
looking は分詞構文 (分詞構文の手前はスラッシュを通常入れる)
a stand ashtray でスタンド灰皿 (a という冠詞が ashtray(灰皿)までかかっていないとおかしい)

という説明がつけられます。要するに文法に則ってスラッシュは入れられるのです。
※ここら辺はまだ舌足らずです。後で (、なぜか区切りができてしまう場合がある)の時に説明します

したがって、間違った位置にスラッシュを入れないようにするためには、文法が必要なわけです。(特に苦手な人の場合

英語が苦手な人はこのスラッシュ入れが難しいとも思います。(得意な人は何てことないですが)
たまには、実験しましょうか?
以下の英文にスラッシュを入れてください。

The Indians got everything they needed from the forest.

これは確信を持って言うのですが、偏差値30〜40台の人は正しく入れられないと思います。
(ちなみに得意な人は何てことない)
この答えは水曜日に書きますね。

今回( 6、文法の知識がないと正しくできない)の話で私が言いたかったことを書くと

 苦手な人は、スラッシュが正しく引けない
ということは、
 苦手な人はスラッシュ読みが最初からできない
ということなんです。

もっとも、苦手な人でも、文法を使いこなせるほど知っていれば、スラッシュを正しく引けるんです。(だから苦手な人は文法をやれ! という意見につながるんです)

続きは水曜日です。(※実際は木曜日でした)

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