苦手なりの受験英語(アルク版)

英語に関する先入観と矛盾点(1)

 今日より新たなレギュラーの話題を始めます。「英語に関する先入観と矛盾点」というタイトルにします。

 どうも世の中に「英語教育に関して、変な【先入観】が満ち溢れている」と思います。多くの人が「〜が当然」と思いこんでいることがあまりにも多いような気がするのです。それらを1つ1つ取り上げて、それが如何におかしいことなのか、ということを紹介する話を紡ごうと思います。

 ではさっそく1回目

【先入観】
英語なんて言語なんだ。だから誰でも普通できる! 普通は喋れるようになれる!

【矛盾点】
もしそれが本当なら、今既に日本国中、英語が喋られて充満しているはずである。
今の日本でどれだけの人が普段英語を喋っているのだ?
おそらく1%もおるまい。なぜ1%もいないのに【誰でも普通できる】という意見があり、そうだと思い込む人がいるのだろう?

【現実】
日本に住んでる日本人は英語は普通できない。 普通は喋れるようにならない。

それでも「普通」と言い張る人は「英語の、語学の、才能がある人」だ、というのが私の意見である。
こういう人たちは「自分が基準」なので「自分は普通だ。普通の自分ができたのだからみな普通できる」と言い張るのである。

こう書くと「語学に才能なんてない。みな同じく等しい」と言う人が出てくる。その人向けにたとえ話をしよう。
・ここに100人の人を集めて、100mの徒競走を行うとする
・そうしたら100人が100人別々のタイムになるはずである。100人が100人みな同タイムでゴールしないはずである。
 このように等しくないのだ。

これと英語は同じ。
・ここに100人の人を集めて、英単語100個記憶テストを行うとする
・そうしたら100人が100人別々の点数になるはずである(そりゃ同点になるケースも多数存在するが)。少なくとも100人が100人みな同点にはならないはずである。
 このように等しくないのだ。

今週の金曜日はいつもの文法学習です。この続きは来週の月曜日です。

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