苦手なりの受験英語(アルク版)

辞書の使い方(1)

今日から新シリーズで「辞書の使い方」です。

といってももっぱら「苦手な人」に向けた説明です。得意な人では当たり前すぎる内容になるはずです。

得意な人が今回のシリーズを読む場合、「え? 苦手な人は、ここを見てないの?」と思う部分があると思います。そこにご着目ください。苦手な人は見てない部分が結構あるのです。

苦手な人は「辞書って単語の意味だけ書いてあるんじゃないの?」と思っている人がいます。少なくとも「高3までの私」はそうでした。

例えば以下のような話があります。1年に1人はこういう質問が私の元に届きます。

「単語の発音ができません。辞書の発音記号を見ても、発音記号の読み方を知らないので読めません。どうしたらいいでしょう?」

この場合の質問は「ネイティブ並みの正確な発音」を求めている、というよりはむしろ、単に「発音記号の読み方が分からない」という事例です。(得意な人の多くは「正確な発音」のことだと思ってしまうようです。苦手な人はそのレベルより前なんです。)発音記号を読みたいのに、読み方を習ってないので教えて欲しいという質問なんです。

このご質問者は↓を知らなかったのです。

大概の学習用の辞書には後半に「絵入り」で発音の仕方が説明されている。

得意な人には「え~? そんなばかな! それくらい普通知っているでしょうに」と思う人が大勢いらっしゃると思います。でも実際にはけっこう知らない人はいます。

ちゃんとした理由が2つあります。

1つ。最近は電子辞書が普及して、そういうページがあることが確認できない。

2つ。英語が苦手な人は、英語になるべく触れたくない、という気持ちが働くので、辞書をできるだけ見たくない、触らない。だから気づくことが難しい。

「2つめ」をぜひ得意な人に認識していただきたいです。英語が好きな方だったら、そうですね、さしずめ「数学辞典」を触るようなものです。率先して触りたいですか? 率先して中を見たいですか?

英語が苦手で嫌いな人は辞書を見たくない、触りたくない、という感覚がある人が多いはずです。もちろんその代表例は私です。
だから発音記号の説明ページを発見できなかったりするのです。

辞書の使い方は色々あります。次回からまず「辞書の見方」から説明したいと思っています。
このシリーズの次回は日曜日です。

金曜日はいつものように、無料英文法講座です。今回は問題が簡単?です?

良かったらお試しください。

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