苦手なりの受験英語(アルク版)

関係詞の謎と得意・不得意(9)

関係詞の謎と得意・不得意
では関係詞のブログ上講義の第3回です。

今回は3問出しますが、最後の問題は今回では解答や解説をしません。次回に回します。
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(   )に that 以外の適切な英単語を必ず入れなさい。

(3) She lives in a house (   )stands on a hill.
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解答は後回し。(苦手な人用の)解き方を説明します。

(3) She lives in a house (   )stands on a hill.

★まず(   )の側を先に見ます。
 今回で言えば「stands on a hill」を先に見ます。
★大概の人は(   )の左(つまり、a house)を先に見てしまいます。これを止めてください!
今、先に a house を見ませんでしたか? ダメです。
に見るのは、(   )の側(stands on a hill)です。よろしいですか?

最初のうちは(   )の側にアンダーラインを引きましょう。
(3) She lives in a house (   )stands on a hill.
                       ↑こんな感じです。

アンダーライン↓の部分ですが
 stands on a hill
なんか変ですよ。
本来は、
 ●(何か)stands on a hill. ←という形で、
 「●は丘の上に立っている」←という意味であったはずです。

●は文の要素で言うと何に当たるでしょうか?「主語」であるはずです。
下線部の部分には「主語」がない。だからここの部分がなんか変なのです。
このとき、「本来あるべきもの」に“●”という印をつけてあげましょう。
そして「主語」がないことを明記してあげましょう。

 こういう風に書き込みましょう。
(3) She lives in a house (   )● stands on a hill.
                           ↑下線部には「主語」がない

ここまでよろしいでしょうか?

ここまで終わったら、ようやく(  )の左を見ます。
(  )の左は a house ですね。

そうしたら↓この表を見てください。どこかで見たような表だと思います。























   (A)

(B)


主格

(主語がない)


所有格

(所有を表す語がない)


目的格

(目的語がない)

who whose whom
物か動物 which

whose

of which


which

↑この表の(A)は最初に見たほうを表します。
 …→「主語がない」ですね。

 次に表の(B)を決めます。
 …→a house は「物」の分類に入りますね。

(A)=主語がない
(B)=物

これに当てはまるものを探すと…which になりますね。これが正解になります。
つまり、
(3) She lives in a house (which)stands on a hill.
が正解になります。

ここまでよろしいでしょうか?
ここまでは比較的やりやすかったのではないかと思います。

では次の問題です。

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(   )に that 以外の適切な英単語を必ず入れなさい

(4) She lives in a house (   )he built.
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これも解答は後回し。解き方(苦手な人用)の説明をします。

(4) She lives in a house (   )he built.

★まず(   )の側を先に見ます。
 今回で言えば「he built」を先に見ます。
★大概の人は(   )の左(つまり、a house)を先に見てしまいます。これを止めてください!
今、先に a house を見ませんでしたか? ダメです!
に見るのは、(   )の側(he built)です。よろしいですか?

最初のうちは(   )の側にアンダーラインを引きましょう。
(4) She lives in a house (   )he built.
                           ↑こんな感じです。

アンダーライン↓の部分ですが
 he built
なんか変であることが分かりますか?

得意な人はココが変! とすぐに分かりますが、苦手な人はこれが中々分かりません。
でもココは変なのです。
実は「he built」ときたら、この直後に何か欲しいのです。
つまり、例えば
he built a house.(彼は一軒の家を建てた)とかこんな感じで、built の右に何か欲しいのです。

he built. …このままだと、彼は何を建てたのか分かりませんw。

ところで、こうした「ないもの」の正体ってなんでしょうね?
ここで、前々回の知識が生きてきます。思い出してください。

 build(built) は動詞でしょうか? 動詞でしょうか?

動詞ですね。動詞には目的語が必ず必要。それ(目的語)が今回ない! 
つまり、
he built. の built の側には「目的語」が今回ないわけです。

本来は、
 he built ●(何か). ←という形で、
 「彼は●を建てた」←という意味であったはずです。

●は文の要素で言うと何に当たるでしょうか?「目的語」ですね。
下線部の部分には「目的語」がない。だからここの部分がなんか変なのです。
このとき、「本来あるべきもの」に“●”という印をつけてあげましょう。
そして「目的語」がないことを明記してあげましょう。

 こういう風に書き込みましょう。
(4) She lives in a house (   )he built ●.
                             ↑下線部には「目的語」がない

ここまでよろしいでしょうか?

ここまで終わったら、ようやく(  )の左を見ます。
(  )の左は a house ですね。

そうしたら↓この表を見てください。どこかで見たような表だと思います。























   (A)

(B)


主格

(主語がない)


所有格

(所有を表す語がない)


目的格

(目的語がない)

who whose whom
物か動物 which

whose

of which


which

↑この表の(A)は最初に見たほうを表します。
 …→「目的語ない」ですね。

 次に表の(B)を決めます。
 …→a house は「物」の分類に入りますね。

(A)=目的語がない
(B)=物

これに当てはまるものを探すと…which になりますね。これが正解になります。
つまり、
(4) She lives in a house(which)he built.
が正解になります。

いかがでしょうか?

ポイントは
 ★まず(   )の側を先に見ます。
という部分です。
でないと↓この問題が自信を持って答えられなくなります。

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(   )に that 以外の適切な英単語を必ず入れなさい

(5) She lives in a house (   )I lived.
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この(5)の問題の解説と解答は次の月曜日です。
明日はいつもの文法動画です。

(↓目次はこちら)
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