苦手なりの受験英語(アルク版)

○○動詞のまとめ(3)

「○○動詞」と呼ばれるもの説明シリーズ。

3・自動詞
 定義:すぐ後ろに目的語を取れない動詞。
  目的語とは…和訳例を作る際に「〜を、〜に、〜へ、〜と」などという意味になる場合の「〜」に当たる名詞のこと。

説明
 実は中3で習うのだが、きれいに把握している中3は少ないと思う。
 例えば go は自動詞。正確な意味は「行くであって、「〜に行くではない

 I go. ←この英文は文法的に正しい。「私は行く」という意味である。
 I go the station. ←この英文は正しくない。go は自動詞なので、すぐ後ろに目的語となる名詞を置けないからである。無理に意味を作れば、「私はその駅行く」である。これは普通正しい日本語ではない。
 I go to the station. ←この英文は文法的に正しい。自動詞は その後ろに前置詞を置くことで目的語を置ける。意味は「私はその駅に行く」である。

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4・他動詞
 定義:すぐ後ろに目的語を取らなければならない動詞。
  目的語とは…和訳例を作る際に「〜を、〜に、〜へ、〜と」などという意味になる場合の「〜」に当たる名詞のこと。

説明
 実は中3で習うのだが、きれいに把握している中3は少ないと思う。
 例えば have は他動詞。正確な意味は「〜を持っているであって、「持っているではない

 I have. ←この英文は文法的に正しくない。have は他動詞なので、すぐ後ろに目的語となる名詞を置かなければならないからである。無理に意味を作れば、「私はを持っている」である。これは普通正しい日本語ではない。

 I have the book. ←この英文は正しい。have は他動詞なので、すぐ後ろに目的語となる名詞を置かなければならないからである。意味は「私はその本を持っている」である。
 I have with the book. ←この英文は文法的に正しくない。have は他動詞なので、すぐ後ろに目的語となる名詞を置かなければならないからである。with なんか付けてはいけない。無理に意味を作れば、「私はその本をを持っている」である。これは明らかに正しい日本語ではない。

自動詞/他動詞の違い英語が苦手な人にとって最重要の知識である…というのが私の主張である。気をつけたいのは「英語が苦手な人にとって」という部分である。「英語が好きで得意な人にとっては大して重要ではない」と私は考えている。

普通の英語の先生は「英語が好きで得意な人」であるので、自動詞/他動詞の違いは彼・彼女らにとっては重要ではないはず。なので普通の英語の先生は「自動詞/他動詞の違いの重要性」をあまり叫ばない現状がある…と私は考えている。

 自動詞/他動詞についてはこのブログで何回も取り上げている。英語が苦手な人はぜひここらへんを読んで、正確な知識を知ってほしい。そして身につけて欲しい。

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 金曜日は文法放送。この続きは来週の月曜日です。

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