今回は↓この英文をご覧ください。
I can't believe what happened to me.
この英文の意味を理解しましょう。
まず happen(ed) ですが、これは「自動詞(目的語が最初からいらない)」で、「〜が起こる」という意味です。to me で「私に」です。
次に what の正体を考えましょう。(実はこの段階では、本当は「何?」という意味になる可能性も否定できないのですが) ここではこれが「関係代名詞の
what」と分かったことにします。(実際本当に、関係代名詞の what です)
「関係代名詞の what」は、「the thing(s) which」と交換可能でしたね。
では、取り替えてみましょう。
I can't believe what happened to me.
=I can't believe the thing which happened to me.
さて、which ですがこれは関係代名詞と分かるでしょう。ではこの文のwhichは「何格」の関係代名詞でしょうか? 前回同様に目的格でしょうか? いえいえ、happen は自動詞だし、目的語は欠けていません。
おっと、動詞 happened の「主語」がないじゃないですか!
つまり
I can't believe the thing which happened to me.
↑この which は「主格の関係代名詞」です。
括弧をつけましょう。
I can't believe the thing (which happened to me).
一応分割もしますね。
I can't believe the thing
(私はそのことが信じられない)
+
The thing happened to me
(そのことが私に起こった)
なので、
I can't believe the thing (which happened to me).
は
(私は、わたしに起こったこと が信じられない)
となります。
ここまで良いですか?
今やった
I can't believe the thing which happened to me.
は
=I can't believe what happened to me.
でしたね。
だから
I can't believe what happened to me.
の意味も
(私は、わたしに起こったこと が信じられない)
になります。
なお
I can't believe what happened to me.
この英文の what ですが、これも(happened の主語がないので)「関係代名詞 主格の what」と呼ぶことができます。
以上が「主格の関係代名詞 what」の説明でした。
ここまで分かりますでしょうか?
続きは木曜日です。