今回は↓この英文をご覧ください。
What she said to me made me happy.
今度は文頭にいきなり what があります。英語が苦手な人はこういう文が苦手です。
まず、この英文の意味が分からないと思います。どうでしょうか?
まず英語が苦手な人は、 文頭にwhat があると、「この文は疑問文で、whatは『何』という意味だろう」と反射的に考えがちなのです。でも良く見てください。最後に「?(クエスチョンマーク)」がありません。つまり、これは疑問文ではないのです。
とすれば、考えられるのは、そう、この what は「関係代名詞」なのです。
つまり、
英語が苦手な人は、「whatが文頭で関係代名詞で使われた英文の意味を取るのが苦手」なのです。
●切れ目を探せ
What から始まっているくせに、疑問文でない英文は、「関係代名詞のwhatが使われた英文」なのです。でも英語が苦手な人は意味が取りづらい。ちょっとしたコツをお伝えします。
●2つめの動詞の手前が切れ目だ! その手前までを[ ] でくくれ!
↑これがコツです。↓これでやってみましょう。
What she said to me made me happy.
1個目の動詞は said ですが、2個目の動詞は made。ここまでを[ ] でくくります。
[What she said to me] made me happy.この [What she said to me] の what が「関係代名詞のwhat」です。だから what と the thing(s) which と取り替えましょう。
[The thing which she said to me] made me happy.かっこ入れると、
[The thing (which she said to me)] made me happy.which が何格かを考えましょう。
主語はありますね。she です。したがって主格ではない。
目的語は? あ、「他動詞 said」 の目的語がない!
したがって、この which は目的格の関係代名詞です。
本来は She said the thing to me.(彼女は私にそのことを言った)
であって、the thing が飛び出たのです。
ここまでくると[ ] という記号はないほうが分かりやすい。
取っ払うと↓
The thing (which she said・to me) made me happy.
となります。ここまでで分かる人は分かるのですが、どうでしょうか?
↓こうなんですよ。
The thing (which she said・to me) made me happy.
S V O C
make OC は「OをCにする・させる」という意味です。だから
「そのこと(the thing)は、私(me)を幸せ(happy)にした」
で、
the thing に、(which she said・to me) という修飾語がついているんです。
本来は She said the thing to me.(彼女は私にそのことを言った)
だったわけだから、
The thing (which she said・to me) …この意味は
「彼女が言ったこと」になります。
したがって↓この意味は
The thing (which she said・to me) made me happy.
S V O C
・The thing (which she said・to me)=「彼女が言ったこと」
・make OC は「OをCにする・させる」
⇒「彼女が言ったことは私を幸せにした」
となるのです。ここまで良いですか?
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ではでは!
The thing (which she said・to me) made me happy.
はもともと
[What she said to me] made me happy.…こうだったのですよ!
つまり
What she said to me made me happy.の意味は
⇒「彼女が言ったことは私を幸せにした」
となるのです。
「何」という意味でもなければ、疑問文でもないのです。
文頭が関係代名詞のwhat の場合、こんな感じになります。
お分かりいただけるでしょうか?
明日はいつもの文法放送。
この続きは来週の月曜日です。