前回で出した英文
Lend me what money you have.
「この文は疑問文ではないけれど、この what は関係代名詞のwhatではなさそうだ」…というのが前回まででしたね。
この続きに行きます。
実は、疑問文を作るwhat でも、関係代名詞のwhat でもない場合、もう1つ可能性があります。
それは
関係形容詞の what
なのです。ここでは、残りの可能性として「このwhatは関係形容詞のwhat」として話を進めます。
関係形容詞のwhat は =all the と置き換える、と学習します。
では取り替えますよ。
Lend me what money you have.
=Lend me all the money you have.
さあ、この意味は分かりますか?
ポイントは
Lend me all the money you have.
↑ここらへんです。
all the money you have.
↑ここに「あるもの」が省略されているのです。
分かりますか?
ほら! have って「他動詞」じゃないですか!
でも、have の右側に目的語になる名詞がない!
なぜないのでしょう? 分かりますか?
これを解くヒントのページを出します。
関係詞の謎と得意・不得意(14)
分かりますか?
実は all the money と you have の間に「関係代名詞の目的格」が省略されてしまったのです。
つまり
all the money which you have.
(本当は which より that のほうがこの場合は良いです。先行詞にall がある場合は、which より that のほうが良いとされる)
ここでは、which のままでやりますね。
all the money (which you have).
の意味は分かりますか?
⇒「あなたが持っている全てのお金」
となります。
ここまで良いですか?
では前半。
Lend me all the money.
ここまでの意味は分かるのではないでしょうか?
⇒「私に全てのお金を貸してくれ」
ですよね。
ではつなげて
Lend me all the money (which you have).
⇒「私に あなたが持っている全てのお金 を貸してくれ」
となります。
ところで
Lend me all the money (which you have).
=Lend me all the money you have.
そして
=Lend me what money you have.
でしたよね。
つまり、
Lend me what money you have.
の意味は
⇒「私にあなたが持っている全てのお金を貸してくれ」
となるのです。
これが関係形容詞のwhat です。
お分かりいただけたでしょうか?
what にはこんなのもあるんです。
いかがだったでしょうか?
次回は what のまとめをしますね。
このシリーズの最終回です。
木曜日に更新します。