「根本からおかしい意見(その2)」
「英語って簡単。ちょっとやればできるはず。やってないからできない」
この意見もよく耳にしますなあ。
「やってないからできない」という部分はそうだとは思いますよ。やらなきゃできませんからな。なんでも。
そこはおかしくはないと思います。(アタマにはきますが)
問題は前半。
・「英語って簡単」
↓
・「だからちょっとやれば少なくとも平均ぐらいまではできるはず」
↓
・「なぜそのちょっともやらないのかね?」
この「3段活用」を言われることで
(特に英語の先生に言われることで)
英語嫌い人間は、絶望の淵に追いやられます。
「悪の大魔王」の台詞にさえ聞こえる、極悪非道の意見です。
そう思いますよね~
え?分からない?ここまで読んでくださっている方なら類推がつくと思います。
Ψ(`∀´)Ψ
数学の先生があなたにこう言いました。
・「数学って簡単」
↓
・「だからちょっとやれば少なくとも平均ぐらいまではできるはず」
↓
・「なぜそのちょっともやらないのかね?」
どうです?納得いきますか?
要するに、
「ちょっとやって、平均も行かなくなる科目が嫌い」になるんです。
順番が逆なんです。
それに…
逆に英語好きな人に聞きたいのですが、
「英語を【ちょっとだけ】やった」
ということがあるんでしょうか?
英語がお好きな方は、ほおって置いても英語を率先してガンガン学ぼうとするのではないでしょうか?
例えば街中で英文を見かけたら、その意味を知ろうしませんか?
場合によっては、その英文の「美しい和訳例」を考えたりしませんか?
英語が嫌いな人は逆です。英文が最初から目に入りません。
英語が好きで得意な方は「隙があれば学ぼう」とする姿勢をお持ちなので、「ちょっとやった」ということがないと思っているのです。
(知らず知らずのうち)
(いつもやっているので)
(結果的に)
↓
「ものすごくやっている」のではないでしょうか?
要するに「ものすごくやったから」英語好きな方は英語ができるのだと思います。
にもかかわらず、英語好きな方から私は
「ちょっとやればできる」
というお言葉をよくいただきました。私はこれに納得できないのです。
それにですね…
もし本当に「英語はちょっとやればできる」のであれば、
日本中で英語が充満しているはずです。
ソコココであちこち英会話を話されていると思います。
ですがそうではない。少なくとも英語を話せない人のほうが圧倒的に多い。
だから「英語はちょっとやったぐらいではできない」ということは自明だと思うのですが…
つまり「英語はちょとやったぐらいでは身に付かない難しいもの」と思うのです
にもかかわらず私がよく目にするものは、
「英語って簡単。ちょっとやればできるはず。やってないからできない」
というものです。
またそれでも「簡単だ」とおっしゃる方はこの理屈が働いていると思います。
したがって、英語嫌い人間にとっては
「英語って簡単。ちょっとやればできるはず。やってないからできない」
という意見には納得がいきません。
こう言われると、英語嫌いはますます英語が嫌いになるのです。
次回は日曜日に更新します。
次回の「英語嫌いな人を英語好きにさせようとする世の中にある試みはおかしいとしか思えない」(4)は
「楽しげなものを教材にしようという意見」です。
これにより「返って嫌いになってしまった例」を出します。
よろしければお楽しみください。
m(_ _)m
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