まずいつもの前提を書きます。
今回のターゲットは「英語が苦手な人」です。偏差値が40台かそれ以下の人と考えて下さい。少なくともいつも平均以下の点数しか取れないような人がターゲットです。また「高校生・浪人生」をターゲットとします。ここは「苦手なりの受験英語」ですから。浪人生も含めますが、基本的には「予備校生」を想定しています。宅浪生は想定していません。
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今日は
高校当時の私が欲しかった教材は
・英文を見ずに
・なぜか突然英語ができるようになるような教材
そして
・定期試験で困らなくなる教材
だった。...これについて考えます。
「英文を見ずに」...なんと都合よい考え方でしょう。でもなんか今は「聞き流せばいい」みたいな教材があるようですね。周りに試した方いらっしゃいますか? いらしたとして、
・その人が「英語の偏差値が40台かそれ以下の高校生か浪人生」で、
・そのおかげで偏差値が上がった!(55以上になった!)
という人が、もし1人でもいらしたら、ここにコメントをください。
試した人はたぶんたくさんいらっしゃるのではないしょうかね? 私が今、高校生で、そして当時の乏しい英語力しかなかったら、この教材を試したと思います。でも試したら「少なくとも次の感想になることは間違なかった」でしょう。
・仮にこれらを覚えても、次の定期試験には1点も響かない。模試にもまず響かない!
だって、定期試験用に作られた教材ではありませんから。まして受験用でもない。
つまり
→突然英語ができるようになるような教材ではない
→いきなりテストで平均以上が取れたり、偏差値が55になるような教材ではない
ということは間違いないわけです。
でも、わらをもつかむような方にはそう見えずに買ってしまうようです。当時の私ならば、他人がなんと言っても買うような気がします。
で、前回の話ような結果になることでしょう。
つまり
⇒まだ試験範囲の学習をちゃんとしたほうがまだましだった!
と反省することになったでしょう。
ようするに、英語ができない高校生の問題は
・「試験範囲の英語の学習をちゃんとできない」ことにある
のです。
でも、英語が苦手な人は、授業だろうが、定期試験勉強だろうが
・英語は見たくない
・単語・熟語を調べたくない
・和訳例なんか書きたくない
・単語なんか覚えたくない
●だいたい「どんなところが試験に出るかわからない!」
だから⇒英語の勉強のしようが無いわけです。↑これらを解決してくれる「参考書」が世の中にあるでしょうか? そんなものは無いです。
つまり結論としては
英語が苦手な人が
・定期試験で困らなくなる教材・参考書なんかこの世に無い。
英語が苦手な人は
●余計な教材や参考書などやっても、
・授業で少しも楽にならず
・定期試験にも反映しない
ということです。
どうですか? そこの英語が苦手な皆さん? そうは思いませんか?
次回は、予備校の浪人生のケースについて書きます。
今週の金曜日はいつもの文法放送。この続きは来週の月曜日です。