2009年度センター試験対策「第4部」の5回目です。直前の対策です。
皆様、明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
今日は特別情報をお伝えします。
それはセンター対策のとある「コツ」です。
それは主に「第2問のB問題」に使える手段です。
それでは、それをお伝えします。
選択肢は「下から読め!」
例えばこんな問題があります。(過去問からです)
A: Look at all these bills! How can we ever pay them?
B: I know ーー we’re spending too much. 【 】.
A: OK, but what?
B: Well, we could sell the car and use the train.
(1) We must try to earn a little more
(2) We should be more economical from now on
(3) We’ll have to do without something
(4) We’re not saving enough money
最初のダイアローグ(会話文)は、順番どおり読みます。
しかし選択肢は(4)から(1)に向かって読むべきなのです。
読みにくければ、(1)〜(3)を手で隠してでも、(4)から読むべきです。
ダイアローグだけ見ると、「節約しなければならない」ことは多くの人は分かると思います。
そういう人が(1)から順番に上から見ると、(2)を見た瞬間、「あ、正解は(2)じゃん」と思う人が大勢いると思います。
まして、センターは時間との戦いです。時間がなければ、(3)〜(4)を読まずに、「(2)だ」と決め付ける可能性があります。
実は、正解は(3)なのです。
訳例と解説を載せます。
訳例
A:この全ての請求書を見てよ! どうやってこんなに払うのよ?
B:分かってるよ—-費用がかかりすぎだ。【 】
A:了解。でも何を?
B:そうだなあ、車を売って電車を使うとか。
解説
2回目のBのせりふで「お金を得て、安く済ませる方法」を提案している。これを踏まえる。
ポイントは2回目のAのせりふの what(何を?)である。これは【 】を受けて「それって何?」と聞いている。
選択肢の訳例
(1) もう少しお金を稼ごうとしなけりゃならないね。
(2) 今からもっと節約すべきだね
(3) 何かなしで済まさなきゃいけないだろう
(4) 十分なお金を貯めてないね。
「それって何?」の「何」を受けられる名詞があるのは (3) の something しかない。したがって (3) が正解。
となるわけです。
じゃあ、別の過去問で、通用するか試してみましょう。
(1)から見ないように! 手で隠しながら、(4)から見ましょう。
A: I grew up in a small town.
B: 【 】.
A: It wasn’t at all. You can’t imagine the fun we had.
(1) I’d like to live in a small town
(2) That sounds like a lot of fun
(3) That must have been boring
(4) You must have spent a happy boyhood there
どうでしょう? 解きやすくなかったでしょうか?
正解は(3)です。
訳例
A:私は小さな町で育ったんだ。
B:【 】
A:そんなことは全くない。君には私が経験した楽しさは想像できないね。
解説
「君には私が経験した楽しさは想像できない」といっているのだから、Bは「楽しくなかったんだろう」と言っているはず。
選択肢の訳例
(1)私は小さな町に住みたいなあ
(2)それはすごく楽しそうだなあ
(3)それは退屈だったに違いない
(4)君はそこで幸せな少年時代を過ごしたに違いない
「楽しくなかったんだろう」という意味になるのは(3)しかない。正解は(3)。
となります。
と、このように「選択肢は下から読め!」は有効な手段だと思います。
ぜひお試しください。
明日は金曜日でいつもなら文法動画放送ですが、お正月でお休みです。文法放送の次回は1月9日(金)です。
このレギュラーの話の続きは月曜日です。
※実際は火曜日の更新になりました。
それでは本年もどうぞよろしくお願いいたします。m(_ _)m
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