苦手なりの受験英語(アルク版)

勉強法。苦手な人へ・指導者へ(12)

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・「24点が41点になる」のと「58点が75点になる」のとではどちらが辛く大変か?

テーマ
17点上げる苦労

苦手な人へ
本当に苦手な人は、平気で赤点を取るはずである。ここでは「そのレベルぐらいの方」を「英語が苦手」とする。

実は今「我が姪」の英語を教えている。現在中2である。私に似て「とても英語が苦手」である。
中2の1学期末テストで「23点」という成績を取り、慌てて私が面倒をみることになった。
学年末試験で「40点」にまで回復した。姪はかなり喜んでいた。

さて! 「苦手なあなた」なら「凄い!」と驚嘆するだろう。私も実はかなり驚嘆した。
しかし、「世間や特に英語教師」は「全く驚嘆しない」。「はあ? 40点? そんなんで驚くことなの?」とまるで相手にしないのだ。

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指導者へ
上で話したとおり、我が姪はおよそ半年で「23点から40点」になった。
あなたの感想は「まだまだ低レベルすぎだな〜。どちらかと言えば圧倒的に勉強してないほうだよね」ぐらいだと思う。
「え〜?? そんなんで喜んでるの? 40点では全然低いではないか! なんでそんな低レベルの喜んでるの〜??」とも思うはずである。

もしそう思っているのなら、ぜひ「あなたの教えている生徒さんで23点ぐらいしか取れない中2」を見つけ、その人に「40点以上の点数を獲得」させて欲しい。
「あなたが40点以上獲得する」のは「容易い(容易かった)」と思う。しかし「頑張っても23点しか取れない人」を「40点以上にする」のは、果たして「容易い」であろうか?

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マウスバードの一言

私が生涯で獲得した英語の最低点は「7点」である。高1の時に2回記録した。2回とも偶然同じ点数(7点)であった。うち1回は「学年最低点」ということが分かっている。この時の平均点は確か83点か84点台であった。

浪人の時の最低点は24点ぐらいだと記憶しているが定かではない。偏差値はよく覚えていて「30.5」であった。

最高偏差値は68.5であった。この時の点数はよく覚えていないが、75点ぐらいであったと思う。私は「最低24点から最高75点まで上げた」わけだ。私にはこうした体験がある。

皆さんに訪ねてみたいことがある。
私の体験上、
↓この(A)〜(C)の中では
  1・どれが1番時間がかかったと思うか?
  2・どれが一番辛かったと思うか?
  3・どれが1番嬉しかったと思うか?

(A)24点⇒41点 (17点アップ)
(B)41点⇒58点 (17点アップ)
(C)58点⇒75点 (17点アップ)

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正解発表。

1・どれが1番時間がかかったか?
  正解:(A)24点⇒41点 (17点アップ)

2・どれが一番辛かったか?
  正解:(A)24点⇒41点 (17点アップ)

3・どれが1番嬉しかったか?
  正解:(A)24点⇒41点 (17点アップ)

全てで(A)24点⇒41点 である。

解説したい。

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1・どれが1番時間がかかったか?
  正解:(A)24点⇒41点 (17点アップ)

これが普通の人にとっては一番分かられないのではないかと思う。

考えて欲しい。私は中学高校で「6年間赤点しか取ったことがない」という人間である。
 ●英語で41点以上なんて、中学高校で取ったことがない!
のだ。
 ●浪人して、3カ月目で初めて「41点」以上の文字を見た!
のだ。

つまり
 24点⇒41点までに「6年3カ月」かかったわけだ。
1番長いに決まっているではないか!

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2・どれが一番辛かったか?
正解:(A)24点⇒41点 (17点アップ)

長さ(6年3カ月)だけでも辛いが、
【周りからの目】がとてつもなく辛かった。

周囲は必ず私にこう言った

・「お前はなぜこんなに低い点数しか取れないのか?」
・「勉強してないだけでしょ? 普通にやれば取れるはずなのに」
・「いくらなんでも勉強しなさすぎだろう!」

つまり周囲は私を「勉強していないだけ」としか思ってくれなかったのだ。これが辛かった。勉強していないとしか思われない「6年3カ月間」であった。勉強しても「していない」と言われ、時には先生から「平手打ちを食らって」来た。竹刀で叩かれたこともある。

これで辛くないのはマゾだけではないか?

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3・どれが1番嬉しかったか?
正解:(A)24点⇒41点 (17点アップ)

圧倒的に【ここ】に決まっている。
 浪人時41点を獲得したとき、偏差値は45ぐらいだったと思う。
 偏差値30台を脱して、40台で安定した。45以上になった時、とてつもなく嬉しかった。
以前この辺でその喜びを表現したぐらいである。とても嬉しかった。
6年間3カ月の英語学習の中でこんな嬉しいことはなかった。

当時
・どんなにやっても【英語の成績は上がる実感が全くなかった】からである。

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以上は私の体感である。苦手な人には分かってもらえると思う。

しかし、この体感は、普通の英語教師にはけっして分からないはずである。
「分れ!」という方が無理である。彼らの多くは40点以下の点数など取ったことがないから、分かる訳がないのだ。
だいたいそもそも彼らは「分かろう」とする気がないのだ。

彼らが分かるのはせいぜい
(C)58点⇒75点 (17点アップ)
ぐらいの感じ。もしくは
(D)75点⇒92点 (17点アップ)
ぐらいの感じである。

英語が得意な人にとっては(C)も(D)も辛いと思う。しかし「(A)24点⇒41点 (17点アップ)」の場合と決定的に違う部分がある。

(D)75点⇒92点 (17点アップ)の場合、世間では
 「おお凄い! よく勉強したんだね!^^」
と言われるのに対し、

(A)24点⇒41点 (17点アップ)の場合、世間では
「まだまだ低レベルすぎだな〜。どちらかと言えばしば圧倒的に勉強してないほうだよね」
「え〜?? そんなんで喜んでるの? 41点では全然低いではないか! なんでそんな低レベルの喜んでるの〜??」
と言われるのだ。

(A)の方が辛いうえ、「まだまだ勉強していない」と言われる。あなたは「これ」を「おかしい」とは思わないだろうか?
「こうした現状はなんとかならないものか」...と私は常々思っている。

今週の金曜日は文法放送。この続きは来週の月曜日です。

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