今日は「なぜか類推できてしまった」という、やや「オカルト」な話をします。私は浪人のあるとき、突如類推ができた瞬間がありました。なぜできるようになったのか……正確なことはわかりません。
2浪時の【今頃】に「音読復習」といって、今までやってきた長文を「音読しながら」復習していました。
以下で私が「音読復習」と呼んでいるものを簡単に説明します。
●まず、長文をきちっと予習してあること。テキストは必ず『コピー』を取り、それに、自分なりの印をつける。私は知らなかった単語は片っ端から黄色のマーカーで塗りつぶし、下に訳を書いておいた。熟語は緑色で同様にした。文法的係り具合は青色かシャープペンで括弧とか矢印とかを『コピー』に書き込んだ。そうしながら訳を作る。(偏差値55まではノートに丁寧に書く。55過ぎたら頭の中だけに思い浮かべる)。その上で授業を受け、その際「自分の訳例」を『訂正』する。
●『コピー』と『和訳訂正済みノート』を見ながら、1度音読する。(この時、発音アクセントにできるだけ注意する)ただ音読するだけではダメで、頭の中で「日本語訳」を考えながら読む。もちろんノートの「訂正された訳」を見ながらである。
●それが終わったら、今度は「コピー元」の英文(テキスト)を取り出し、それを音読する。こっちには何も書き込んでいないはず。このまっさらな「英文」を「頭に(正しい)日本語訳を思い浮かべながら」音読する。(だから本文はコピーしておくわけです)
●当然つっかえる。「あーこの単語の訳なんだったっけえ~」とか「うおーこの that なに指すんだっけえ~」とか思い出すはめになる。このように忘れてしまった場合、ガンガン『コピー』&『ノート』を見て確かめる。「あーそうか、ここの訳は○○○だったあ」という確認が終わったら、また「コピー元」の英文に戻り続きをやる。こうして2回目の復習が終わる。
●まだまだやる。3回、4回、5回…「ノートを一度も見ずに」そして「音読と同じスピードで【同時に】日本語訳が思い浮かぶまで」何度も音読する。思い浮かぶようになったとろで、この1長文の勉強終了。
いかがですか?これが私がやった音読法です。よく「音読する回数」を聞かれるのですが、決まった回数はありません。「同時」に頭に日本語の意味が浮かぶまでです。最初のうちは多くて当たり前。私はスタート時7回やっていました。この「同時」というものが曲者です。なかなか同時になってくれません。大体やや遅れ意味が浮かんできます。「少しぐらいいいじゃないか」と妥協したいのですが、そんな真似はしませんでした。「正確に同時になるまで」読みます。10回やっても同時でないなら11回目をやります。
そうやって復習していくうち、同時になるまでに「1回」で済むようになりました。(こうなるまで膨大な量の英語長文を読みましたがw)
1回で済むぐらいになったとき、不思議なことが起こりました。
ある未読の長文を読み始めたときのことです。黙読でいいのに、なんとなく頭の中で発音していました。するとどうでしょう。知らない単語の意味が、その単語を文の中で「発音しただけで」浮かんできたのです!
今まで類推など当たった例(ためし)がなかったのです。しかし突如「この単語の意味は概ねこんな意味!」と頭が「自動的に」類推してくれたのです。
あまりに「自動的」なのでびっくりしました!
で…あとでその単語を辞書を引くとどうでしょう?ほぼ完璧にその単語の類推はあっていました!これで「いける! 合格できる!」と確証した瞬間でもありました。
本当に不思議でした。
だから音読の効果ってすごいと思っています。私は根拠や理由がないものを信じない性格なのですが、これだけは別です。「なぜか類推ができるようになってしまった」からです。
これは「音読」でないとだめだと思います。黙読で復習していたころは「類推がちっとも当たりませんでしたから」w。また、きちんと自分で予習し、意味を解読し、それを直したものでないと意味がないと思います。(自分で作ったものではない、最初からついている訳例ではだめだということ。頭に残る印象度が違うからです)
私の場合、それまで当たった例(ためし)がなかったのに<突如できるようになった>ことは確かです。
(音読の話もいつか書かないとなあ~~~)
先んじてこちらをどうぞ!
※2007年10月29日に「音読学習の方法」、というシリーズを作りました。こちらもご覧ください。
以上、マウスバードのオカルト話でした。いかがでしたでしょうか?
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レギュラーの更新は土曜日の予定です。単語の類推の最終回(まとめ)です。よろしく~それでは!