さて、もう少しだけ方法論を書きましょう。
といっても「1語1語覚える」場合のことですが。
私がまだ高校生だったころ、言われた方法をいくつか挙げましょう。
・「とにかく書きまくる」
書きやすいボールペンを用意する。ひたすらスペルなどを書く。
最終的にインクのなくなったボールペンの芯が10本以上になるくらい書く。
・「単語カードを作る」
今でも文房具屋に行けばあるはず。手に収まるくらいのカードを自作する。
表にスペルを書いて裏に意味を書く。
・「ひたすらしゃべる」
単語を発音し、意味を続けて言う。
dumb,口の利けない、dumb,口の利けない、……
というように覚えきるまでしゃべる。
・「テープに撮って聞く」
上記と基本は同じ。単語を発音し、意味を続けて言う。それをテープ(今ならMDかな?)に撮って聞く
こんなものですかね……以上はどれもこれも聞いたことがあるような方法ではないでしょうか?
さて、どうでしょう?この中で「誰にとっても」一番効率が良い方法は何でしょう?
……とっとっと、どうです、みなさん。まだ↑こういう風に考えてしまいますか?
そういう方もいらっしゃるでしょう……。
私にはそんな発想そのものがありません。
Aさんにとっては、他よりも「とにかく書きまくる」のがもっとも効率が良い。(Bさんには最悪かもしれない)
Bさんにとっては、他よりも「テープに撮って聞く」のがもっとも効率が良い。(Cさんには最悪かもしれない)
Cさんにとっては、他よりも「単語カードを作る」のがもっとも効率が良い。(Aさんには最悪かもしれない)
どれが一番効率が良いか?……それは、個人個人によって違うと思いませんか?
私にとって、語呂あわせがもっとも良かった。しかしそれは私にとって良かったのである。(Dさんには最悪であったのだ)
Dさんにとっては文脈で覚えるのがもっとも良かった。しかしそれはDさんにとって良かったのである。(Eさんには最悪であったのだ)
Eさんにとっては、例文を暗記することがもっとも効率が良かった。しかしそれはEさんにとって良かったのである。(私には最悪であったのだ)
自分にとって最良でも、別の人にとっては最悪なことは十分ありえるのだ!
つまり、
万人にとって【共通の】効率の良い方法などない。そんな方法があるのなら、既にみんな同じ方法でやっている! しかしそうではない。このことが「万人にとって共通の効率の良い方法などない」という証明になっていないだろうか?
友達のほとんどが上手く行った方法でも、自分には上手くいかないかもしれない。多数決に流されてはいけない。多数決で決まるのではなく、自分の感覚で決まるのだから。自分にとって効率が良かったら、大勢に反対されてもそれをやるべきだ! それは他人が分かることではなく自分にしか分からないのだから。
さ~て、「最終的に大事なこと(2つ)」をまだ書いていません。それを次回と次々回で書いて、この年越しの長いシリーズをまとめたいと思います。
次の更新予定は日曜日です。