もし「英会話力が受験英語に役に立つ」のであれば、予備校の授業の1つに「英会話」があるはずです。予備校こそ、最も受験英語を良く知っている存在なはずですから。
では予備校には「英会話の授業」というものがあるでしょうか?
ないです。
英会話が全く役に立たないわけではないですよ。受験英語にだって「英会話問題」はありますから。
しかし、それでもあえて、私は「英会話は受験でほとんど役に立たない」と言いたいです。
とてもありがたいことに、前回の記事のコメントで、たこさんが良い例を教えてくださいました。(たこさん、ありがとうございます)
それは↓こういうコメントです
>私の友人にも英語が話せるけれども受験英語は失敗してしまったという人が居ます。
>その人はセンター試験はドイツ語で受けていました。
英会話は受験では役に立たない、という典型例ではないでしょうか?
だから「受験勉強では英会話をあまり考えないほうが良い」と私は思います。
ここで面白い違いが起こります。
このように私が「受験勉強では英会話をあまり考えないほうが良い」と言うと、皆さんの感想は異なるはずです。
例えば英語好きなAさんであれば
Aさん「なんだと! 英語を喋りたいんだから無理に止める必要なんかないじゃないか! 長い目で見れば必要なのは明らかだ!」
といった感想のはずです。
英語好きな方はそうおっしゃるでしょうね。英語好きな方は「英会話が好き」なのです。だからきっと「フザケルナ」と思っていると思います。
別に続けたければ良いと思いますよ。その結果、他の要素(英文解釈、文法)の能力の養成に失敗しない自信がおありでしたら。
ただこういう人は「ほっとくと英会話ばっかりやる」のではないでしょうか?
バランスが大事である、と私は言いたいのです。 だいいち【長い目?で見れば必要】という意味が分からない。今論じているのは、受験、つまり大学に合格するのに必要かどうかの話なのです。
一方、英語嫌いなBさんの場合はどうでしょう?
Bさん「やった! 英会話なんてしなくて良いんだ! バンザーイ!!!(^▽^)♪♪」
といった感想になるはずです。
英語嫌い人間にとって、英会話ほど嫌なものはないのです。
参考1 参考2
もちろん私も英会話が大嫌いです! 参考3(真ん中から下のほうです)
英会話の重要度は受験では低いのです。受験では英文解釈のほうが何十倍も大事なのです。
英文解釈能力の養成こそ「受験英語の基本対策」なのです。
(にもかかわらず、英語嫌いな中学・高校生に英会話をやらせる親とかいるんだよねえ〜子どもがかわいそうだと私は思います)
明日は文法講義。この話の続きは月曜日です。