苦手なりの受験英語(アルク版)

模試の活用法(8)

今日は模試の活用法の最終回です。

今日は模試、というか偏差値について大事なことを語りたいと思います。

受験期間の1年のうちで、(自分の)偏差値が一番上がる時期はいつでしょう?

実は、模試のない1月なのです。

1月は普通は模試がありません。ですがこの時期が最も実力が上がります。全受験生が追い込みをかけて勉強するからです。最後の総復習を皆さんこの時期にやるからです。総復習は偏差値アップにものすごく貢献してくれるのです
多くの受験生は、自分の実力のやや上の学校を志望します。つまり12月の模試の結果では受からない…という結果を見ることが多いのです。だからそういう多くの受験生がそのとき(12月)以上の実力がつくように1月は勉強するのです。

12月の模試で60の人だったら、1月に総復習をすると65にはなっているでしょう。ですが、その数字は模試の偏差値としては明らかにならないのです。模試がないから。

さて、ここで面白い出来事を紹介しましょう。私が「スーパーエクセレント失敗型」と呼んでいる事例です。
「受験期間中の1年間で概ねトップクラスの成績の人」がよくなってしまう悲しい例です。

12月の模試も上手くいき、偏差値も70近い、もしくはそれ以上。もちろん志望校の合否の判定結果もA判定。
こういう人はなぜか、1月に遊んでしまう人が多いのです。少なくとも現状維持。

こういう人たちの結果は「第1志望に受からず、よくて第2志望、普通は第3志望ぐらいに受かる」のです。
なぜだかわかりますでしょうか? 多くの皆さんが1月のうちに物凄い勉強し、この人の実力を追い抜いてしまうからです。それくらいこの時期は皆さん実力を上げるのです。1月にまじめにがんばった人は概ね志望校に受かると言っても過言ではないと私は思います。

つまり「12月の模試の判定ほど当てにならないものはない」ということです。

さて、次回は金曜日でいつもの文法講座です。
日曜日に雑談を入れて次の話題に行きましょう。

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