苦手なりの受験英語(アルク版)

直訳と意訳と訳例と意味(5)

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今日は直訳について(その2)です。

I had to walk around, lookng for a stand ashtray.
Instead of resting, I was just tiring myself.

この直訳例の1つ
 私は歩き回らなければならなかった、スタンド灰皿を探しながら。
 休むことの代わりに、私はちょうど自分自身を疲れさせていた。

は、ぎこちないが、良い訳例だと私は主張します。今回はその理由についての話です。

理由は↓こうです。
「直訳としては正しいから」

すべからく語注に則っており、きちんと文法も踏まえている。直訳としてはものすごく正しいわけです。

でも得意な人は「だからといってこの訳例はちょっと変だろう。前半はともかく、後半の、とくに「私はちょうど自分自身を疲れさせていた」は変すぎる! 不恰好極まりない」とおっしゃると思います。

ここが実は面白いところなんです。2つ書きたいことがあります。

1つめ得意な人いきなり意訳例が作れて、直訳例が作れない
2つめ苦手な人意訳例はもちろん、直訳例も作れない

1つめから行きましょう。
得意な人はこの英文の意訳例、例えば
 私はスタンド灰皿を探すために歩き回らなくてはならなかった。
 休む代わりに、ただ疲れただけだった。

が、いきなり作れてしまうんです。なぜか、作れてしまうんです。これは才能と訓練の2つ要素を得意な人は持っているためです。才能についてはこちらに以前書きました。
訓練はそうですね、この辺が多少関係するのですが、要するに、常日頃から英文解釈の訓練をしているのです。できるだけ美しい訳例を作る訓練を常にしているんです。英語の好きな人は。

なので、得意な人は「いきなり意訳例」が作れてしまうのです。

逆に得意な人は直訳例が作れません(無理に作ろうと思えば作れる場合もありますが原則的にはできない。少なくとも作ろうとはしない)。なぜでしょうか? 文法を知らないからです。文法が嫌いなので、下手をすると分詞構文の意味とか、知らないのです。それでもできてしまうんです。経験から来る「カン」で!

本当はもう少し説明が必要です。いずれこのテーマのどこかで紹介します)

一方、英語が苦手な人はどうでしょう? つね日ごろから英文解釈の訓練をしている、という経験を持っていませんよね。だから、英語が苦手な人は、得意な人が持っているような「経験から来るカン」を持っていない。ということは「いきなり意訳例は作れない」ということです。

じゃあ、直訳例ならば作れるか? とんでもない! 単語の意味もろくに覚えていない。辞書で引っ張ってもなかなか適切な訳語を見つけられない、文法はもちろん知らない。だから「直訳例」も作れないのです。

さて、ここまでいいですか? さてここで考えて欲しいことがあります。英語が苦手な人最初に目標とする訳例「直訳例」「意訳例」のどちらがいいでしょうか?

と、疑問を投げかけて、今日のブログはおしまいにします。続きは月曜日です

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