本年最初の更新です。明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしく!
新シリーズを始めます。新シリーズは「自動詞・他動詞の知識の効用」というものにします。以下「である調」に変りますが、ご容赦下さい。では!
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皆さんは、自動詞とは何か? 他動詞とは何か? 分かるだろう? 説明できるだろうか?
生徒が中1でもない限り、私が最初に生徒に教えるのは「自動詞・他動詞」の知識である。私はこの知識こそ英語が苦手な人には最重要な知識と考えている。だが中には「自動詞・他動詞」という言葉を聞いただけで逃げていく人がいる。この知識は数々の重要場面で役立つのに。実にもったいない。そこで今回のシリーズは「自動詞と他動詞の知識がどんな場面でどう役に立つのか?」ということを紹介するシリーズにする。
とりあえず皆様に↓こんな質問をし、「自動詞・他動詞」の知識を知らないとどのように英語を間違うのかを説明する。
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【質問】
1・I kicked Jim.(私はジムを蹴った)
2・I walked.(私は歩いた)
1の英文の動詞は kick(ed)、2の英文の動詞は walk(ed) である。この kick と walk は共に動詞だが、その「動詞の働き」に大きな違いがある。それは何か?
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もしあなたに1ミリでも脳みそがあるならば、↑この問題を少しの時間で良いからゆっくり考えて欲しい。もし考えなければ、私はあなたを1ミリも脳みそがない人間だとみなす。実のところ、この質問に対し、「なんとなく分かりたくない」という理由で「分かろうとしない人」が大勢いる。そういう人は脳みそがないのだろう。そしてそういう人の95%はいつまでたっても間違った英語を堂々と使い、いつまでたっても英語が使いこなせない人となるだろう。
今、みなさんがこの答えを正しく出せると私は考えていない。たいていの人はこの答えが正しく分からないものだ。私も当初は分からなかった。正解を発表しよう。
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【正解】
kick は直後におまけ(正確には名詞)が必要だが、walk は直後におまけ(正確には名詞)がつけられない。
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多くの人は↑これだけ読んでも意味が分からないだろう。解説する。これはそんなに難しい話ではない。ただし長い説明になる。
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【解説】
まず kick。
・I kicked Jim.(私はジムを蹴った)…これは正しい英語だが
・I kicked. …これは正しくない英語である。
「kick は直後におまけ(正確には名詞)が必要」なので、直後におまけ(正確には名詞)がないとダメ。
つまり Jim などがついていないと間違い。
直後におまけ(正確には名詞)がちゃんとあればOK。
例えば I kicked him.(私は彼を蹴った)でも正しいし、I kicked the ball.(私はそのボールを蹴った)でも正しい。
今度は walk。
・I walked.(私は歩いた)…これは正しい英語だが
・I walked the street. …これは正しくない英語である。
「walk は直後におまけ(正確には名詞)がつけられない」なので、直後におまけ(正確には名詞)があったらダメ。
直後におまけ(正確には名詞)がなければOK。
したがって I walked. は正しい。
I kicked.は間違いだが
I walked.は正しいのだ。
英語にの動詞にはこの2種類の区別がある。
・「直後におまけ(正確には名詞)が必要な動詞」を「他動詞」と言い
・「直後におまけ(正確には名詞)がつけられない動詞」を「自動詞」と言うのである。
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このように英語は「直後におまけ(正確には名詞)を何かつけなければら動詞」と、逆に「直後におまけ(正確には名詞)をつけたら間違いの動詞」がある。
どうだろうか? 皆様はこの違いを知っていただろうか? 多くの英語学習はこの区別を知らないと思う。
私がこう説明すると、「それがどう役に立つの? 役立ちそうにないんだけど」という感想を持つ人が大勢いる。そういう人は、この区別を知らないまま、平気で海外で間違った英語を使ってしまう。
例えば、
I walked the street.
のように、平気で間違った英語を使いまくるのである。しかも使っている本人は「多分正しい英語のはず」と思い込んでいる。しかしそういう人が海外に行ってこのように適当な英語を使うと、現地の人に「変な英語だな」という顔をされる。これくらいならなんとなく意味は通じるだろうが、少なくとも正しい英語ではない。もしかしたら通じないかもしれない。
ここでおかしなことが起こる。↑このように自分の英語が通じなかった場合、その理由をなぜか「文法の所為」にする。「日本は文法ばかりやっているから通じないのだ」と彼らは思うのである。
冗談ではない。真逆である。
実際は「自動詞・他動詞」という【初歩の文法知識】すら覚えていないから、使いこなせないから、通じないのである。自動詞他動詞の知識を知っていれば、正しい英語にできるし、通じさせることができる。しかし知らなきゃできない人が大多数である。つまり大勢にとって、本当は「文法をやっていないから通じない」のである。
あなたは学校で丁寧に「自動詞・他動詞」について習った覚えがあるだろうか? 99%ないと思う。実はこの知識は「中3」で習うことになっている。だがあなたはまず記憶に残っていないと思う。
私は英語の偏差値30.5という成績を取得したり、平均点80点台のテストで7点しか取れずに学年最低点を取得したりしたほどの、英語落ちこぼれであった。ここまでできなかったのにできるようになった「根幹」は、「自動詞・他動詞」という【初歩の文法知識】を浪人時代に頭に入れたからである。ここからようやく成績が上がった。
そこで今回は「自動詞・他動詞」の知識がどのように役立つのかを紹介しようと思う。
といってもまずは、「自動詞と他動詞がどういうものなのか」という話から始める。
今週の金曜日は文法放送が再開します。
この話の続きは来週の月曜日です。