苦手なりの受験英語(アルク版)

苦手な人に薦める参考書(4)

文法書(文法の辞書)

基準

そもそも、「文法書(文法の辞書)」は、「辞書」なので、
 ・重箱の隅を突っつくような細かい内容
 ・(難解?な)文法用語の正確な説明

この2つが載っている本を言う。
辞書だから当然『とてつもなく分厚い本』である。

使い方だが、あくまで「辞書」なので、辞書的に使う
例えば勉強中に「知らない文法用語」に出くわしたとき、その「文法書(文法の辞書)」の後ろのページの「さくいん」を使って、その文法用語の意味を調べるのである。
 けっして「頭から読む本」ではないと私は思うし、井川師匠からもそのように教わった。

徹底例解-ロイヤル英文法-
綿貫 陽, 須貝 猛敏, 宮川 幸久, 高松 尚弘, マーク・ピーターセン 共著(旺文社)
ISBN-10: 4010312785
ISBN-13: 978-4010312780
1890円

「重箱の隅の突っつき率」がNo.1の書籍。
「難解?な文法用語が多数ちりばめられている」ので、「文法嫌いな英語好きな方」には敬遠される傾向がある(大笑)w
もちろん、だからこそ逆に、私のような文法オタクにはバイブル的存在になっている。文法用語を全く不快に思わないため。私はこの本が大好きだw(^▽^)♪
「この本で紹介されていない受験英文法は存在しない」とほぼ言えるくらい、概ねあらゆる英文法の情報が網羅されている。

総合英語 Forest
墺 タカユキ, 石黒 昭博共著(桐原書店)
ISBN-10: 4342010208
ISBN-13: 978-4342010200
1523円
この本は「重箱の隅の突っつき率」がロイヤル英文法ほどは良くない。
しかし「受験で普通必要な程度の細かい文法」はだいたい網羅されている。
この本が良いのは「分かりやすさ」である。関係詞も割と上手く説明されている(だからお勧め!)。
普通「文法書(文法の辞書)」は「難解?で当たり前」なのだが、これは違う!
「文法書(文法の辞書)」なのに【非常に説明が分かりやすい本】なのである。

余談:
(1)「部分的には、ロイヤル英文法よりも細かい英文法細目が載っている文法書(文法の辞書)」も存在する。しかし「そこまで細かい文法事項は受験英語では要求されていないだろう」という判断で今回のお勧めには入れていない。また「あくまで部分的にロイヤルより細かい事項が(少し)載っている」わけで、「受験英文法の全体的な網羅率」を考えるとその本はロイヤルよりパーセンテージが悪くなってしまう。ロイヤル英文法は99.99%過不足なく網羅されていると思うので、こちらをお勧めとする。
(2)「苦手な人向け」ではなく「得意な人向けな文法書(文法の辞書)」と私が考えている本もある。それは先に少し紹介した「英文法解説」である。この本は「関係詞の説明が少ない」という特徴がある。英語得意な人は関係詞が得意なので、得意な人には全く問題がない。むしろ得意な人にはちょうどいいだろう。だから苦手な人向きではないのだ。またこの本は「ロイヤル英文法の説明文」ほど難しい文法用語が出てこないという特徴もある。得意な人は文法用語が嫌いなので、「ロイヤル」より「英文法解説」のほうが好みなはずである。
 無論、私は「文法オタク」なので、文法用語が多数ちりばめられた「ロイヤル英文法」のほうが分かりやすく、ロイヤルのほうが好みなのである。

明日はいつもの文法放送。次回はちょっと合間があきます。(実は……ちょっと10日ばかり入院するんです。私は鼻が悪く、手術をすることになったのです)
次回は、再来週の10月18日(木)から更新します。
それでは〜〜〜(^^)ノしばらくお待ちください〜

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