今日から新シリーズ「英語の品詞を解明しよう!」に行きます。
文法を学ぶ上で、「品詞」の認識・理解は不可欠なものとなります。これは日本語も同じ。日本語文法を学習するならば、品詞の認識・理解は欠かせません。
このブログは【英語】学習ブログなので、「英語の品詞」について品詞別に説明を加えていこうと思います。
そもそも「品詞」とは何でしょうか? 第1回目の話としてはここから書きますね。
英語・日本語に限らず、語学で「品詞」と言ったら、次のような定義になります。
単語を文法上の職能・形態・意味などから分類したもの。名詞・動詞・形容詞など。
と、角川新国語辞典にはあります。こう書かれてもよくわからない人もいるかもしれません。
試しにちょっとした例を出しましょう。
日本語で考えます。
【所持】
【持つ】
↑この2つの意味はどちらも似たような意味です。ですが品詞で考えると別物になります。
所持—名詞
持つ—動詞
となります。これがどういう意味を持つか?
例えば↓ここの空欄には、上の2つから選ぶとしたらどちらが入りますか?
「わが校は携帯電話の( )が許されている」
〇所持 ×持つ ←こうですよね。
〇「わが校は携帯電話の(所持)が許されている」
×「わが校は携帯電話の(持つ)が許されている」
となるわけです。
ではなぜ、 〇所持 ×持つ となるのか? これを「文法的に説明」することが可能です。
実は、現代日本語の場合、
( )が〜する。
↑こういう日本語文の場合、
( )に入れることが可能な単語を「名詞」と分類
しています。
端的に言えば
〇「(所持)が...。」
×「(持つ)が...。」
となるでしょう。「(持つ)が...。」はおかしいわけです。おかしくない方(所持)は名詞という具合です。
ここまでいいでしょうか?
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では、今度は英語。
【playing】-(意味・〜をすること)
【play】-(意味・〜をする)
↑この2つの意味はどちらも似たような意味です。ですが品詞で考えると別物になります。
playing—名詞(厳密に言えば動詞だが、
ここでは名詞の役割を持つものに変化させられた
「動名詞」として、[名詞]扱いさせていただきます)
play—動詞
となります。これがどういう意味を持つか?
例えば↓ここの空欄には、上の2つから選ぶとしたらどちらが入りますか?
( )the game is fun.
〇Playing ×Play ←こうなります。
〇「(Playing)the game is fun.[そのゲームをすることは楽しい]」
×「(Play)the game is fun.[そのゲームをするは楽しい]」
となるわけです。
ではなぜ、 〇Playing ×Play となるのか? これを「文法的に説明」することが可能です。
実は、英語の場合、
( )is 〜.
↑こういう英語文の場合、
( )に入れることが可能な単語を「名詞」と分類
しています。
端的に言えば
〇「(Playing)is ....」
×「(Play)is ....」
となるでしょう。「(Play)is ....」はおかしいわけです。おかしくない方(Playing)は名詞という具合です。
これらは易しい例で、名詞のたった1例を示したに過ぎません。もっと複雑な場合がほとんどです。その場合、「品詞」で( )に適する単語が決まります。正しかったり、大間違いだったりします。
なので、
名詞とは「これこれこういう役割」
動詞とは「これこれこういう役割」
形容詞とは「これこれこういう役割」
といったものを、文法を学ぶ上では皆様に認識して欲しいのです。
よろしいでしょうか? 続きは来週の月曜日からになります。