苦手なりの受験英語(アルク版)

英語嫌いのホントのワケ(7)

前回では「分からなくなる段階がある」というお話をしました。
今回は、この続きです。

前回では(1)〜(5)の段階という感じで説明しましたが、
これらは実は、端的に言えば、

(1)は中1で習う英語
(2)は中2で習う英語
(3)は中3で習う英語
(4)は高1で習う英語
(5)は高2以降で習う英語

だったのです。(1)のほうがやさしく(5)に向かって難しくなっていたわけです。

(1)〜(3)を持ってきましょう。

(1) What is war?
(2) I like to play basketball.
(3) Have you ever seen such a pretty girl?

これらは、中学生でやる英語です。英語好きな方なら、(1)〜(3)の英文に目を背ける人はいないでしょう。(もしかしたら(3)ぐらい背けるかもしれませんが)

ところが、英語嫌いな人はまず100%、(1)〜(3) の英文に目を背けます

ここが大きな「ポイント」です。
英語好きな人は、中学でやるような(まだ比較的)簡単な英文目を背けることはなく
英語嫌いな人は、中学でやるような(まだ比較的)簡単な英文ですら、目を背けるのです。

ここで1つ面白い?情報をお伝えします。

中学で英語が嫌いだったのに、高校に入って英語が好きになったという人はいない
逆に
中学まで英語が好きだったのに、高校に入って英語があまり好きでなくなったという人は結構いる

ということです。
私には、この確信がありましたが、以前、smart.fmで大アンケートを行い、裏が取れました。

私のところに届く質問の中には、こういうものがあります。
高校に入って英語がよく分からなくなりました中学高校ではやる内容が段違いなのですが。
高1まではかろうじてフィーリングで読めていたのに、高2からどんどん英語が読めなって行きます。どうしたらいいでしょう?

つまり、彼、彼女らは「高校には入ってから、英語が分からなくなった」わけです。
中学まで英語が好きだったのに、高校に入って英語が好きな要素が減ってきたという人は、こう言った質問をされる彼、彼女らに該当します。「高校から英語がだんだん好きでなくなってきた」わけです。

さて、ここが大きなポイントです。
・「高校には入ってから、英語が分からなくなった」→その結果「英語がだんだん好きでなくなってきた」となる人は

これら↓の中学で習う「比較的簡単な英語」
 (1) What is war?
 (2) I like to play basketball.
 (3) Have you ever seen such a pretty girl?
これらは「分かるので、⇒中学では英語が嫌いにならなかった

という点です。
彼、彼女らに「英語が好きですか?」と問えば、「嫌いです」とは答えないはずです。
特に「簡単な英語は好き」という返事をくれるはずです。
彼、彼女らは「英語が嫌いではない」のです。

ところが!!!

これら↓の中学で習う「比較的簡単な英語」
 (1) What is war?
 (2) I like to play basketball.
 (3) Have you ever seen such a pretty girl?
中学でこれすら「分からない」人たちがいるわけです。

彼、彼女らに「英語が好きですか?」と問えば、「嫌いです」とは答えるはずです。
彼、彼女らは「英語が嫌い」なのです。

この違いこそ、英語好きな連中
「英語嫌いは文法の所為で英語が嫌いになっている」とか「フザケタことを抜かす」理由になっています。

この辺について、次回以降で説明します。
次の更新は木曜日の予定です。

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