前回では「分からなくなる段階がある」というお話をしました。
今回は、この続きです。
前回では(1)〜(5)の段階という感じで説明しましたが、
これらは実は、端的に言えば、
(1)は中1で習う英語
(2)は中2で習う英語
(3)は中3で習う英語
(4)は高1で習う英語
(5)は高2以降で習う英語
だったのです。(1)のほうがやさしく(5)に向かって難しくなっていたわけです。
(1)〜(3)を持ってきましょう。
(1) What is war?
(2) I like to play basketball.
(3) Have you ever seen such a pretty girl?
これらは、中学生でやる英語です。英語好きな方なら、(1)〜(3)の英文に目を背ける人はいないでしょう。(もしかしたら(3)ぐらい背けるかもしれませんが)
ところが、英語嫌いな人はまず100%、(1)〜(3) の英文に目を背けます。
ここが大きな「ポイント」です。
英語好きな人は、中学でやるような(まだ比較的)簡単な英文に目を背けることはなく、
英語嫌いな人は、中学でやるような(まだ比較的)簡単な英文ですら、目を背けるのです。
ここで1つ面白い?情報をお伝えします。
中学で英語が嫌いだったのに、高校に入って英語が好きになったという人はいない。
逆に
中学まで英語が好きだったのに、高校に入って英語があまり好きでなくなったという人は結構いる。
ということです。
私には、この確信がありましたが、以前、smart.fmで大アンケートを行い、裏が取れました。
私のところに届く質問の中には、こういうものがあります。
・高校に入って英語がよく分からなくなりました。中学と高校ではやる内容が段違いなのですが。
・高1まではかろうじてフィーリングで読めていたのに、高2からどんどん英語が読めなって行きます。どうしたらいいでしょう?
つまり、彼、彼女らは「高校には入ってから、英語が分からなくなった」わけです。
中学まで英語が好きだったのに、高校に入って英語が好きな要素が減ってきたという人は、こう言った質問をされる彼、彼女らに該当します。「高校から英語がだんだん好きでなくなってきた」わけです。
さて、ここが大きなポイントです。
・「高校には入ってから、英語が分からなくなった」→その結果「英語がだんだん好きでなくなってきた」となる人は
これら↓の中学で習う「比較的簡単な英語」
(1) What is war?
(2) I like to play basketball.
(3) Have you ever seen such a pretty girl?
これらは「分かる」ので、⇒中学では英語が嫌いにならなかった。
という点です。
彼、彼女らに「英語が好きですか?」と問えば、「嫌いです」とは答えないはずです。
特に「簡単な英語は好き」という返事をくれるはずです。
彼、彼女らは「英語が嫌いではない」のです。
ところが!!!
これら↓の中学で習う「比較的簡単な英語」
(1) What is war?
(2) I like to play basketball.
(3) Have you ever seen such a pretty girl?
中学でこれすら「分からない」人たちがいるわけです。
彼、彼女らに「英語が好きですか?」と問えば、「嫌いです」とは答えるはずです。
彼、彼女らは「英語が嫌い」なのです。
この違いこそ、英語好きな連中が
「英語嫌いは文法の所為で英語が嫌いになっている」とか「フザケタことを抜かす」理由になっています。
この辺について、次回以降で説明します。
次の更新は木曜日の予定です。