英語が嫌いなのに英語の先生をやってる理由
その1・英語の成績の上げ方を知っているから。
先生っていうのは「生徒さんの実力を上げさせる」ってことが仕事だと思うのです。ところが、英語の先生の一部、いや、大半はそれができないのではないかと思っています。理由は「大半の英語の先生は英語の成績の上げ方を知らないから」。こう書くと「えーそうなのー?」とか「そんなはずはないだろうが!」などと思う方が大勢いると思います。「そんなん嘘っぱちだ。ならなんで先生なんてやってられるのだ?」と疑問に思うかもしれません。
実は「英語の成績の上げ方を知らなくても、英語の先生は十分にできます」…先生が英語ができれば可能。(生徒は無関係)
まさか、英語ができないのに英語の先生にはなれないでしょう。それなりの英語に関する試験を突破するなり、なんなり、英語について自信がある人でしょう。つまり「英語がデキる人」であれば、英語の先生になれます。こういう先生の多くは「英語の成績の上げ方」なんか実は【全く】と言っていいほど【知りません】。
私がこう言うと「そんなばかなー! じゃあどうやって彼らは英語ができるようになったんだ?」という疑問を感じるかもしれません。
では想像してほしいことがあります。あなたのお知り合いの英語の先生を想像して下さい。その先生が中学生や高校生時代、英語の成績はどうだったと思いますか? 成績は良かったと思いませんか? もっと言えば「彼らには英語の成績が悪かった時期がなかった」と思いませんか?
大半の英語の先生は
「最初から成績が良く得意だった」→「その維持には務めていた」→「得意なまま」
という経歴のはずです。
↓こうではないのです
「最初は成績が酷く悪かった」→「成績を上げた」→「得意になった」
↑こういう変遷ではないのです。
したがって、多くの英語の先生は
元々英語が得意な生徒さんの成績を維持しより高みに導く方法はよく知っている。
しかし
元々英語が苦手な生徒さんを得意にさせる方法をまるで知らない。
ということです。
アルクのこのブログのここのコメントから生徒さんになって下さった方がいます。お母様からのコメントでした。お嬢様が英語がすごく苦手で苦しまれていました。このコメントくださった当初、学校の英語の先生から「私には娘さんの英語の成績を伸ばす方法がわからない。とにかく頑張れ」と言われたそうです。
こういう英語の先生は「英語が苦手な人」に「英語が得意な生徒さんの成績を維持しより高みに導く方法」を強制させることが多いのです。例えば「膨大な量の単語を1日で覚えてこい」とか、「膨大な量の英文を読んでこい」といった課題を生徒に与えます。先生は「生徒のためを思って与えている課題」なのかもしれません。しかしそれは「英語が苦手な人にはまずできない課題」なのです。できないんだからやらない。やらないから成績が上がらない。つまり「英語が得意な生徒さんをより高みに導く方法」は「英語が苦手な生徒さんをより成績を下げて苦しめる方法」になってしまうのです。
なお、この当時高2だった娘さんはその後、私の生徒さんになりました(ここの左下の人です)。約1年半私とともに学習されました。そしてセンター試験では…なんと「英語は9割」取ってきました。学校の英語の先生に「お前が9割!?」と言われ、顔を2度見されたそうです。
私は
「最初は成績が酷く悪かった」→「成績を上げた」→「得意になった」
こういう変遷を辿ったのです。だから私は「成績を上げ方」を知ってたのです。私は彼女にそれを教えたに過ぎないのです。
私は「成績を上げ方」を知っている英語の先生があまりに少ないなあ…と思っているのです。なので「より多くの英語が苦手な人に成績の上げ方を伝授できれば…」と考えて、現在は英語を教えているのです。(本当は漫画家になりたかった…)
金曜日は文法放送。この続きは来週の月曜日です。