苦手なりの受験英語(アルク版)

謎の言葉? よく見かける『文法用語』を教えます!(5)

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今回は「目的語」という言葉を説明します。目的語って既に何回か単語として出てきていますが、この定義って実は難しいのです。

ここでは、普通あまり用いられない、定義を提示してみます。

目的語」とは…
直訳例を作ったとき、「」や「」や「」などという訳になる場合の「」にあたる「名詞(相当語句)」
ただし、「5文型の学習時」は別の定義。⇒「他動詞の後で、「」や「」や「」などという訳になる場合の「〜」にあたる「名詞(相当語句)」

(4)でやった時の ○の例文を2つ使って説明しましょう。

 ○(1)I reached the station.
 ○(3)I arrived at the station.

(1)も(3)も、意味は「私はその駅に着いた」という意味です。
「私はその駅に着いた」←これには『その駅』という部分がありますね。

目的語」とは…
直訳例を作ったとき、「〜を」や「」や「〜へ」などという訳になる場合の「」にあたる「名詞(相当語句)」
でした。

その駅」…「」がありますね!

 ○(1)I reached the station.
 ○(3)I arrived at the station.
その駅』という部分の、英語に当たる部分は、(1)も(3)も「the station」です。つまり(1)も(3)も the station が両方ともに、この英文中で「目的語」にあたります。

ただどちらにも正確な呼び方があります。
(1)の場合…「the stationreached目的語」と呼びます。
(3)の場合…「the stationat目的語」と呼びます。
ここまで、よろしいでしょうか?

ところで、(1)や(3)の英文が、もし「5文型」の学習時に出てきた場合を考えましょう。

目的語の定義は
直訳例を作ったとき、「〜を」や「〜に」や「〜へ」などという訳になる場合の「〜」にあたる「名詞(相当語句)」
ただし、「5文型の学習時」は別の定義。⇒「他動詞の後で、「〜を」や「〜に」や「〜へ」などという訳になる場合の「〜」にあたる「名詞(相当語句)」

でした。
(1)I reached the station.
  ↑これは reached が使われています。reached他動詞です。
したがって、5文型の学習時でも
(1)I reached the station.
 ↑この場合…「the station目的語」と呼びます(呼べます)。

では(3)I arrived at the station.の場合はどうでしょうか?
    ↑これは arrived が使われています。arrived自動詞です。
したがって、5文型の学習時では
(3)I arrived at the station.
 ↑この場合…「the station は 目的語」と呼ばない(呼べない)のです。

しかし、逆に、5文型の学習時以外、特に「関係詞」の学習時には、
 ○(1)I reached the station.
 ○(3)I arrived at the station.
(1)の場合…「the stationreached目的語」と呼びます。
(3)の場合…「the stationat目的語」と呼びます。

よろしいでしょうか?

ここで、ちょっと考えて欲しいことがあります。

He is a boy.

↑この英文の中の「a boy」は目的語でしょうか?
どうでしょう? 分かりますか?

正解は「目的語」ではないです。
boy は確かに(少年)という意味の「名詞」だから、目的語になれる権利は持っています
しかし、違います。なぜ違うか考えましょう。

He is a boy. ←この意味を考えましょう。

「彼は少年だ」ですね。

目的語の定義は
直訳例を作ったとき、「〜」や「〜」や「〜」などという訳になる場合の「〜」にあたる「名詞(相当語句)」
ただし、「5文型の学習時」は別の定義。⇒「他動詞の後で、「〜」や「〜」や「〜」などという訳になる場合の「〜」にあたる「名詞(相当語句)」
でした。

「彼は少年だ」←このどこかに【「〜」や「〜」や「〜」などという訳】がありますか? ないですよね。したがって、この英文の中での boy名詞であっても「目的語」ではないのです。

この英文の中の a boy は実は「目的語」ではなく「補語」と呼ばれます。

補語」とは、「主語」または「目的語」と同じものになるものです。

He is a boy. ←これで言えば、boy は「主語」の He同じですよね。
 He=a boy ←こうなりますよね。
こういう関係になる場合、
 He is a boy.←この文中でa boy は、「(主語の)補語」に当たる
という呼び方をします。(「このa boy 目的語だ」とは絶対に呼ばれません
(難しい言い方だと、こうした a boy を「主格補語」と呼びます)

別の例
He made her a good nurse.
この英文は、初学者には難しいかもしれません。意味は実は「彼は彼女を良い看護婦にした」となります。

この英文には「目的語」があります
 訳例を見てみると→「彼は彼女良い看護婦にした」←「彼女」という部分があります。
her は「(代)名詞」だから、この英文では
 「hermade目的語」…と呼ぶことができます。

では、「He made her a good nurse.」←これの a good nurse はなんと呼ぶ?
よく見ると「彼は彼女を良い看護婦にした」だから
 hera good nurse ←こうなりますよね?「彼女=良い看護婦」なわけです。
her は目的語でした。こういう関係になる場合
 He made her a good nurse.←この文中で a good nurse は、「(目的語の)補語」に当たる
という呼び方をします。(「この a good nurse は目的語だ」とは絶対に呼ばれません)
(難しい言い方だと、こうした a good nurse を「目的格補語」と呼びます)

このように、
名詞であれば、何でも「目的語」になるわけではない
のです。よろしいでしょうか?

この続きは、木曜日です。

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