苦手なりの受験英語(アルク版)

辞書の使い方(11)

前回、よろしかったら、「電子辞書」の利点をコメントにお書き下さい。
とお願いしたところ、

ワイルド★ダックさんからご意見をいただきました。

>(1)スピード(手軽さ)

>(2)意味
>(2)’(最近のやつは)完璧な発音

>(3)品詞
>(4)用法

>(5)用例

>という優先順位の場合には電子辞書必要だと思います。

というご意見でした。ありがとうございました。

さて、ここで考えていただきたいことがあります。

「学習に役だつ」かどうかです。

特に「英語が苦手な人」にとって、「受験勉強として」、役だつかどうかです。

単語の意味はもちろん大事です。苦手な人は覚えている単語量が少ないはずですから、これが手軽に調べられる電子辞書は便利です。

しかし……

私がこのブログ「苦手なりの受験英語」で、

●英語が苦手な人はここを抑ええなくてはならない、得意な人は抑えなくていい

と強調しているものは何でしたでしょうか?

「文法」ですね。

つまり文法事項を踏まえられなくては「学習」に活用しにくいのです。用法や用例が調べにくいのでは、単語の意味は分かっても、その文に適した訳例ができないことも多いのです。<この辺参照>

つまり私が言いたいのは

電子辞書は、少なくとも「苦手な人が得意になる学習をするためには」向いていない。

ということです。

単語だけ調べるなら電子辞書の方が良いですけどねえ。…つまり<文法の学習がいらない「上級者」>なら向いているとは思っているのです。

ちなみに私は紙の辞書で単語調べるのは速いです。英語を教えるときには、電子辞書を使っている生徒と競争するのですが、私の方が速いです。こうなると私からすれば、最大の利点も紙の辞書に軍配を上げてしまいます。もっとも電子辞書で引くのが速い人もいるでしょうから、そういう人にはかなわないかもしれません。もっともそういう人が英語が苦手とは思えません。どうあっても「電子辞書は英語が得意な人向けだ」と少なくとも今は、私は思っています。

順番ですと月曜日の更新予定です。

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