鳥口:はい。では続き。(英文の素材はこちら)
テル:へいへい。
鳥口:音読のときの意味の思い浮かべ方に関する疑問からだったわね!
テル:うん。そうなんだ。えっとね、
By and large, most Asian countries experienced slow economic growth because they had little wealth in the first place.
......と、ここまでを音読するときににね。
鳥口:うん。
テル:『概して、ほとんどのアジアの国々は、経験した、ゆっくりとした経済の成長を、なぜなら、それら(ほとんどのアジアの国々)は資本がほとんどなかったから、まず第一に。』
......みたいになったんだけど。。。。
鳥口:うん。
テル:今みたいな感じに思い浮かべればいいの?
鳥口:うん、ばっちりよ!(^^)♪
テル:Σ(‾□‾)! え〜〜〜??? いいの??? ダメかと思ってた!
鳥口:なんで?
テル:ノートの訳例はさ〜、さっきとは順番が違う訳例なんだよ。「ほとんどのアジアの国々は、まず第一にほとんど資本を持っていなかったので、概してゆっくりとした経済成長を経験した。」になっているんだ。
......これと全く同じじゃなくていいの?
鳥口:うん。いいわよ(^^)
テル:なんで?
鳥口:訳例はね、訳出した場合の例に過ぎないから。ノートの訳例がbecauseの部分から訳出しているのは、「文法的には本来、従属接続詞(今回は because)から訳出しなければならない」から。だからノートには「文法に正確に則った訳例」を書いておく。
テル:ふむ。
鳥口:ノートには「文法に則った訳例がきちんとできている」のが大前提。これができている上で、音読する場合は原則を多少崩す。
テル:どんなふうに?
鳥口:テルくんが今やったみたいによ。できるだけ左から右に意味を思い浮かべているでしょ?
テル:うん。
鳥口:英米人は、今テルくんが思い浮かべたような順番で意味を把握しているの。だからそのやり方がふさわしい。けれども、「訳出しなさい」と言われたら、きちんと日本語の順番で訳例が作れなくてはいけない。
テル:ふむふむ。
鳥口:だからノートには、日本語として整っている訳例が書かれている状態になっていること(これを自力で作れるようになっておくこと)。
そして
音読の場合、英米人が思い浮かべるような順番で意味を思い浮かべながら、音読すること!
よろしいかな? (^^)
テル:うむ〜〜〜〜〜〜。了解した。
鳥口:気をつけたいのは、「ノートにはちゃんとした訳例が書かれていること(偏差値55以下の場合)」。
「きちっとした訳例をノートに作る」のが先!
「きちっとした訳例」を崩すわけだから、これができていないものを崩せるわけがないのよ!
テル:うむ〜〜〜〜。
鳥口:多くの英語が苦手な人(偏差値55以下)は、「きちっとした訳例」を作らないまま、自己流に崩すのよw
テル:訳例なんてめんどくさくて書きたくないからな!
鳥口:そう! その通り。苦手な人は正しくない訳例を崩してしまうと、いつも間違った解釈ばかりを続けて全く実力が付かないってことになるのよ!
明日はいつもの文法放送。この続きは月曜日です。