苦手なりの受験英語(アルク版)

マウスバードの英語教育の見解(7)

小学校英語

私の見解
反対

 小学校英語の推進派のお立場もあろう。ここではあくまで私の見解である。の立場は「小学校英語反対派」である。反対の理由は単純。「英語嫌いが増えるから」である。

既に小学校英語は導入されている。結論は出ている。データを紹介する。

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ベネッセ教育研究開発センターの意識調査(2009)
質問「中学校に入学する前,中学校で英語を学ぶことが楽しみでしたか」

楽しみでなかった」...53%
楽しみだった」...42%

2009年は小学校英語導入後である。楽しみでない方が多く、半分以上である。
それ以前は、楽しみだった方が多かった(7〜8割)のである。(江利川先生のブログ記事 最後のグラフ参照
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江利川先生のブログも最近は小学校英語に言及していることが多い。また高等学校の英語教育にも触れている。いずれも私の意見に限りなく近い。江利川先生は「早く始めれば「英語が話せるようになる」という幻想」と言い切っていらっしゃる。私も同感である。実際は「話せない上、苦しむ人をドンドン増やしているデータ」が出ている。

 小学校英語は英語嫌いの子供をどんどん増やしている
 英語嫌いが増えているわけだから、英語が日本に普及する訳がない。
 英語嫌いを増やすのが目的なのか?
 これで平気でいられる英語教育関係者の考え方がさっぱりわからない。
 

 英語で苦しむ生徒が増え続ける惨状や、過半数以上が英語が楽しみでないという結果、といった「(自分の幻想に反する・都合の悪い)データ」は、彼らには見えないようだ。

 たぶん目が悪いのだろう。
 

 金曜日はいつもの文法放送。この続きは来週の月曜日です。

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