苦手なりの受験英語(アルク版)

What を克服せよ!(11)

では、よ〜うやく、「関係代名詞の what」の英文を出せます。
前回のラストで提示した英文、

She didn't believe what I said.

です。まずそのそも、この英文は、what があるくせに、最後にクエスチョンマークがないですよね。つまり疑問文ではない。この段階で、まずは「関係代名詞のwhat ではないか?」と疑うことができます

「関係代名詞のwhat ではないか?」と疑うことができたら、次の段階に進みます。

★この「what」を「the thing(s) which」と入れ替える。

 ↑まずはこの作業をしてください。
つまり

She didn't believe what I said.

She didn't believe the thing which I said.

と書き換えるのです。ここまで良いですか?

あれ? こうすると前回でやった英文になるではないですか!

 She didn't believe the thing which I said.は
 She didn't believe the thing (which I said). です。

  ↑この英文の which は[他動詞は said] の目的語がないから「目的格の関係代名詞」です。
 意味は
 「彼女は私が言ったことを信じなかった」
 でした。

で!
 She didn't believe the thing which I said.は
=She didn't believe what I said. なのですよ!

つまり、
 She didn't believe what I said. の意味は
 「彼女は私が言ったことを信じなかった」
 となるのです。

what と書いてあっても「」といった意味はありません
代わりに thing 意味(「こと」あるいは「もの」)が、関係代名詞の what にはあるのです。

他の例文を出しましょう。

I didn't know what he was making.
この意味は分かりますか? what がありますが、クエスションマークがないので「関係代名詞のwhat」が疑えます

だから、whatthe thing(s) which と取り替えます。

 I didn't know what he was making.
=I didn't know the thing which he was making.

括弧を入れましょう。

I didn't know the thing (which he was making).
 ↑この英文のwhich
  ●他動詞 making(make)の目的語がないから
  ⇒「関係代名詞目的格の which」ですね。

I didn't know the thing は「私は thing が分からなかった」
 +
He was making the thing は「彼は thing を作っていた」

だから、
I didn't know the thing (which he was making).
 ↑この英文の意味は
「私は彼が作っていた thing が分からなかった」

となります。で! thing の意味はこの場合、「こと」より「もの」のほうが適切でしょう。つまり、

I didn't know the thing (which he was making).
「私は彼が作っていたものが分からなかった」
となります。

ここまで分かれば、the thing whichwhat に戻してあげましょう。

 I didn't know the thing which he was making.
=I didn't know what he was making.
意味は同じなので
 「私は彼が作っていたものが分からなかった」
となります。

これが、「関係代名詞のwhat」の基本形です。
「関係代名詞のwhat」が苦手な人は、まずはこれを覚えて欲しいです。
よろしいでしょうか?

続きは木曜日です。※実際は月曜日になりました。

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