では、よ〜うやく、「関係代名詞の what」の英文を出せます。
前回のラストで提示した英文、
She didn't believe what I said.
です。まずそのそも、この英文は、what があるくせに、最後にクエスチョンマークがないですよね。つまり疑問文ではない。この段階で、まずは「関係代名詞のwhat ではないか?」と疑うことができます。
「関係代名詞のwhat ではないか?」と疑うことができたら、次の段階に進みます。
★この「what」を「the thing(s) which」と入れ替える。
↑まずはこの作業をしてください。
つまり
She didn't believe what I said.
を
She didn't believe the thing which I said.
と書き換えるのです。ここまで良いですか?
あれ? こうすると前回でやった英文になるではないですか!
She didn't believe the thing which I said.は
She didn't believe the thing (which I said). です。
↑この英文の which は[他動詞は said] の目的語がないから「目的格の関係代名詞」です。
意味は
「彼女は私が言ったことを信じなかった」
でした。
で!
She didn't believe the thing which I said.は
=She didn't believe what I said. なのですよ!
つまり、
She didn't believe what I said. の意味は
「彼女は私が言ったことを信じなかった」
となるのです。
what と書いてあっても「何」といった意味はありません。
代わりに thing の意味(「こと」あるいは「もの」)が、関係代名詞の what にはあるのです。
他の例文を出しましょう。
I didn't know what he was making.
この意味は分かりますか? what がありますが、クエスションマークがないので「関係代名詞のwhat」が疑えます。
だから、what を the thing(s) which と取り替えます。
I didn't know what he was making.
=I didn't know the thing which he was making.
括弧を入れましょう。
I didn't know the thing (which he was making).
↑この英文のwhich は
●他動詞 making(make)の目的語がないから
⇒「関係代名詞目的格の which」ですね。
I didn't know the thing は「私は thing が分からなかった」
+
He was making the thing は「彼は thing を作っていた」
だから、
I didn't know the thing (which he was making).
↑この英文の意味は
「私は彼が作っていた thing が分からなかった」
となります。で! thing の意味はこの場合、「こと」より「もの」のほうが適切でしょう。つまり、
I didn't know the thing (which he was making).
「私は彼が作っていたものが分からなかった」
となります。
ここまで分かれば、the thing which を what に戻してあげましょう。
I didn't know the thing which he was making.
=I didn't know what he was making.
意味は同じなので
「私は彼が作っていたものが分からなかった」
となります。
これが、「関係代名詞のwhat」の基本形です。
「関係代名詞のwhat」が苦手な人は、まずはこれを覚えて欲しいです。
よろしいでしょうか?
続きは木曜日です。※実際は月曜日になりました。