今日は苦手な人が関係詞をどのように考えるか?、その「発想」を考えます。
まずは前々回出題した問題
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次の( )に that 以外の何かを必ず入れなさい。
(1) This is the place( )I like.
(2) I know the boy( )she loves.
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これですが、苦手な人は
(1) where
(2) who
と答えたはずです。
正解は
(1) which
(2) whom
です。(厳密に言うと、(2)は口語では who でもOKの場合がある。ただし、TOEIC(R)テストでも who だと×で whom で○だったことがある)
「苦手な人はどうやってこの問題の答えを出し間違えるか」を紹介します。
今から「苦手な人の考え方」を紹介しますが、得意な人には到底想像もつかない発想です。
↓このように考える人がいることを私は知っています。
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「(1)This is the place( )I like.」か。ふむふむ。
↓
「手前が場所だから 素直に where を入れて
This is the place where I like.
かな?
↓
「うん。whereでスッキリしていると思う。たぶんこれが正解に違いない!」
↓
「違和感? そんなものわからん。ただ他のよりは違和感はないな」
↓
「だから whereだろう」
仮に→「This is the place I like.」を見せると…
↓
「あ〜〜?? なんじゃこの変な文は。 すげえ違和感ありまくり〜〜〜〜 何これ? 不恰好〜カッコワリイ〜〜www」
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こうやって、不正解の where を導き出している人が多いはずです。
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「(2) I know the boy( )she loves.」か
↓
「手前が人か。じゃあ who だよね。はい、おしまい」
↓
「うん。whoでスッキリしていると思う。たぶんこれが正解に違いない!」
↓
「違和感? そんなものわからん。ただ他のよりは違和感はないな」
↓
「だから whoだろう」
仮に→「I know the boy she loves.」を見せると…
↓
「あ〜〜?? なんじゃこの変な文は。 すげえ違和感ありまくり〜〜〜〜 何これ? 不恰好〜カッコワリイ〜〜www」
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こうやって、不正解の who を導き出しているのです。
読んでみてどうですか? 得意な皆様?
我々(苦手な人)はどうやって問いているか分かりましたでしょうか?
我々もまた「違和感」というものさしで関係詞の問題を解いているのです。
自分の感じ方(違和感)と照らし合わせて、
・「違和感が感じるから、これは間違い」
・「違和感がないから、正解だと思う」
という判定をして、答えを決めているのです。
そして、
「我々(苦手な人)の場合」→「違和感がないものを埋める」→「不正解になる」のです。
ここまで読んだ皆さんは、以上をどうお思いになったでしょうか?
不得意な人は、概ね「そんな感じだねえ〜」と思うと思います。
いかがですか?
大事なポイントは
「得意な人の場合」→「違和感がないものを埋める」→「正解になる」のです。
「苦手な人の場合」→「違和感がないものを埋める」→「不正解になる」のです。
得意な人は「カン」で解いて、大当たり! 楽勝に感じるはずです。
そして「関係詞が不得意な人が、この世にいることが想像つきません」
苦手な人も「カン」で解きますが、大はずれ! ものすごく嫌に感じるはずです。
そして「関係詞が得意な人が、この世にいることが想像つきません」
こうであるため、「関係詞は得意不得意が大きく分かれるポイントである」と私は考えています。
次回はなぜ「得意な人はカンで当たり、不得意な人はカンではずれるのか」について考察したいと思います。
明日はいつもの文法放送。この続きは来週月曜日です。