苦手なりの受験英語(アルク版)

不定詞の謎に迫る!(6)

まず、コミケに出店の報告です。

おかげさまで、皆様に「マンガで覚える英文法 総集編DVD」を買っていただきました。ありがとうございました。。。m(_ _)m

では、今回は説明の途中なので、説明に参ります。
以下ここまでの確認事項です。

「to」には魔力がある。この魔力により 「to+動詞の原形〜」という【塊】を作ることができる。
・前回は「to+動詞の原形〜」という【塊】が『主語』の役割を果たした。

<前々回>
【To speak English well】 is difficult.
        ↓
  【To speak English well】が動詞 is の『主語』。
        ↓
【To speak English well】は難しい
        ↓
【英語を上手に話すこと】は難しい

となっている。to 不定詞の【】が is 『主語』の役割を果たしている。

<前回>
I want 【to speak English well】.
        ↓
  【to speak English well】が他動詞 want の『目的語』。
        ↓
 私は【to speak English well】が欲しい
        ↓
 私は【英語を上手に話すこと】が欲しい
        ↓
   私は英語を上手に話したい

となっている。これは to 不定詞の【】が want の『目的語』の役割を果たしている。

ここまでご確認ください。

---------------

では、今回は↓この文です。

His desire is to speak English well.

これも、「to speak」と、「to +動詞の原形」がありますね。やっぱり「to」の魔力が発揮されます。【to speak English well】という【】で考えなければなりません。
 ↓こうなるわけです。
His desire is 【to speak English well】.

では、今回の「to 不定詞」の【塊】=【to speak English well】は何?

・「主語」ではないですね。「主語」は「His desire (彼の野望)」ですから。
・では「目的語」でしょうか? 今回は「目的語」ではありません。それは動詞が「is」だからです。is は「自動詞」。目的語が初めから後ろに取れません。(自動詞についてはこちら

is の後ろですから、実は今回の「to 不定詞の」は、『補語』の役割を果たしています。(補語についてはこちらの後半


His desire =【to speak English well】.
 S            C

という構造になっています。

なので
His desire =【to speak English well】.
      ↓
 彼の野望 =【to speak English well】.
      ↓
「彼の野望 は【to speak English well】である」

ということになり、さらに、

      ↓
「彼の野望 は【英語を上手に話すこと】である」

となります。何度も書きますが、今回の「to 不定詞の」は、is の『補語』の役割を果たしていることを抑えてください。そして

今回もやっぱり「こと」という訳例が付きました。←ここもをよく覚えておいてください。

--------------
前々回、前回、今回の説明までで1回まとめます。
(1)to 不定詞の【】は、『主語』や『目的語』や『補語』の役割を果たすことがある。
(2)「『主語』『目的語』『補語」の役割を果たしている to 不定詞の訳例」には必ず「こと」が使われる(少なくとも直訳では)。

↑この2つをよ〜く覚えて欲しいと思います。よろしいでしょうか?

この続きは木曜日です。

(↓目次はこちら)
目次ページへ

-苦手なりの受験英語(アルク版)
-