苦手なりの受験英語(アルク版)

完全な文を見抜け!(4)

前回までの確認事項

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前々回
・love の意味は ×「愛している」 〜を愛している」

・× I love. (「私は愛している」という意味になるから×)
I love Taro.「私は太郎愛している」...これが正しい

・I love.   は「完全な文」
・I love Taro. は「完全な文
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前回
・walk の意味は 「歩く」 ×「〜を歩く」 

I walked.(「私は歩いた」...で何の問題もない)

・I walked.は「完全な文

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・love の意味は「〜を愛している」だが、
 このように意味に〜を」のような部分ある動詞
 『動詞』
 と呼ぶ。

・walk の意味は「歩く」だが、
 このように意味に「〜を」のような部分無い動詞
 『動詞』
 と呼ぶ。
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今回はこの続きです。

今回はまず英作文

★「私はその通り(the street)を歩いた」という意味の英文を考えてください。

(案1)I walked the street.

 どうでしょうか? ↑これは合っていると思いますか?

実は...不正解です。合ってそうに見えるから始末に悪いのです。じゃあどうのように間違っているでしょうか?

walk の意味はなんでしたっけ? ⇒ 「歩く」 ×「〜を歩く」ですよ。〜を」という意味は付いていないのです。

では↓この意味を「無理に」作るとどうなるのか?
 I walked the street.

・「私はその通り歩いた」...になります。
 「私はその通り歩いた」...にはなりません。なぜなら walk の意味は「歩く」 ×「〜を歩く」だからです。だからこの英文には「を」に当たる部分が存在していないのです。
 今、作らなければならない意味は「私はその通りthe street歩いた」という【】が付いている英文なのです。

では正解発表。
「私はその通りthe street歩いた」という意味の英文の1例を正しく作ると

⇒I walked on the street.

となります。なんと on が増えるのです。今回は on という【前置詞】の部分が「」の役割を果たしてくれているのです。

(なぜ、on が使われるのか、at ではだめか、in ではだめか、などという問題は確かに存在します。この理由を簡単に説明します。この場合、「street(通り)に面するところで歩く」と認定さると、接触の意味を持つ「on」がふさわしいと考えられるためです。また今回は in でも(特にイギリス用法では)問題ありません。「street(通り)は『広い場所』」と認定され、in は『広い場所』の手前に置く【前置詞】だからです。詳しくはコメント欄をご覧ください)

今回はこれらの前置詞の区別よりも、きちっと把握して覚えて欲しい重要なことがあります。それは

walk 動詞
 「walk(ed)の後に【前置詞】がついて、そのあとやっと the street が来る」
という事です。

まとめると
× I walked the street. (「私はその通り歩いた」という意味になるから)
I walked on the street.(「私はその通り歩いた」という意味になるから)
となります。

そ・れ・で!

〇 I walked on the street. ←こういう英文を「完全な文」と呼びます。

つまり、walk のような「動詞」の場合の例は以下になります。

I walked.           「私は歩いた」       (完全な文
I walked on the street.「私はその通り歩いた」(完全な文

どちらも「完全な文」です。
そして
I walked the street. ←これは「誤文」と呼ばれます。完全な文ではもちろんありません
ただ、こういう英文を「不完全な文」とはあまり英語の授業では呼ばれません。確かに不完全な文ではあるのですが...

この例文に近い形で、学校の授業で「不完全な文」と呼ばれるのは
↓こういう英文です。

I walked on.

↑これを無理に意味を取れば「私は歩いた」となるでしょう。皆様は「『』が余計なので『誤文』だ」とは考えて下さると思います。
 では何が理由で、この英文はよく「不完全な文」と呼ばれるのか

実は

 I walked on ●.
         ↑この部分に【単語】が欲しい。を)の「」が無い
         それが無いから「完全」と呼ぶ。

のです。分かりますか?

たぶん、こんがらがっていると思います。次回でこの辺まとめます。次回がまずは、最初の段階で重要になってきます。

金曜日はいつもの文法放送。この続きは来週の月曜日です。

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