今日からしばらく、ここのBくんの読み方を考察します。Bくんの読み方とは、
I had to walk around, lookng for a stand ashtray.
Instead of resting, I was just tiring myself.
を
私は歩き回らなければならなかった、探しながら、スタンド灰皿を。
休むことの代わりに、私はただ、疲れさせていた、自分自身を
といったような感じの訳例を作る読み方とします。
さて、この「Bくん方式」ですが、ここまでの話で出てきた3つをまず確認しましょう。
1:受験で「訳出しなさい」という問題の答えとしては不適切
2:順番を入れ替えると、正しい直訳例になる
3、英文を速く読むことにつながる
この3つです。
さて今回からまずこれ以外の特徴について書きます。
4、「スラッシュ読み」と理解される場合がある
5、区切り方にバリエーションができる
6、文法の知識がないと正しくできない
7、この形式の応用が「同時通訳の訳出法」につながる
8、なぜか区切りができてしまう場合がある
ではまず
4、「スラッシュ読み」と理解される場合がある
から。
I had to walk around, lookng for a stand ashtray.
Instead of resting, I was just tiring myself.
だったら、“例えば”こんな感じにスラッシュをいれます。
I had to walk around,/ lookng for/ a stand ashtray.
Instead of resting,/ I was just/ tiring/ myself.
スラッシュ( / )で区切ったそれぞれの部分ごとに訳例を当てはめると
私は歩き回らなければならなかった/探しながら/スタンド灰皿を。
休むことの代わりに/私はただ/疲れさせていた/自分自身を。
といったものがその1つになるでしょう。これは見事にBくんの読み方に合致します。
5、区切り方にバリエーションができる
この英文はこんな風にスラッシュを入れることもできるでしょう。
I had to walk around,/ lookng for a stand ashtray.
Instead of resting,/ I was just tiring myself.
これだと部分ごとの訳例は
私は歩き回らなければならなかった/スタンド灰皿を探しながら。
休むことの代わりに/私はただ自分自身を疲れさせていた。
となりますね。これもスラッシュの入れ方の1つです。…とまあ、スラッシュの入れ方にはバリエーションがあるわけです。今回の文は短いからなんですが、もっと長い英文であれば、ばっさばっさスラッシュが入ったり、逆に入らなかったりするでしょう。
ちなみに参考までにこちらをどうぞ。「スペースアルク:英語」のヒアリングマラソンの紹介ページの一部です。スラッシュがわざわざ最初から入っています。
訳例をみると、スラッシュごとになっています。まさにBくん式の読み方ですね。
さて、ここで考えて欲しいことがあります。
「いったいどこにスラッシュを入れれば良いの?」
「闇雲に入れて良い」…わけはないですね。このあたりを次回書きます。続きは月曜日です。