苦手なりの受験英語(アルク版)

自動詞・他動詞の知識の効用(9)

今回で「自動詞・他動詞の知識の効用」のシリーズは最終回です。

「自動詞と他動詞の知識」を知っていれば、分かる・解ける、役に立つ、という話題の続きです。
「自動詞・他動詞」が分からなければ、今回の記事を読まず、先にリンク(2)から(4)までに読んで、「自動詞と他動詞の知識」を覚えて下さい。

 ではこんなケースを考えましょう。
<関係詞で困る編>

【問題】
次の意味の英語を作る場合、正しいかどうか判定しなさい。
(1)「彼女は彼が建てた家に住んでいる」⇒・She lives in a house where he built.
(2)「彼女は私が住んでいた家に住んでいる」⇒・She lives in a house where I lived.

【正解】
 (1)・She lives in a house where he built.…間違い
 (2)・She lives in a house where I lived.…正しい

【解説】
理由は build(buit)動詞なのに目的語欠けているからwhere はおかしい。where の代わりに which や that もしくは where を取っ払えば正解live(d) は「動詞」だから目的語が欠けていない他に欠けている要素もない。したがって where で正解以上

 …という説明であなたは分かるだろうか? 私は0.5秒で納得する。それは「自動詞と他動詞」がどういうものかをしっかり理解している上で、関係代名詞と関係副詞の違いを把握しているからである。

 これについては、何度も説明している。なのでリンクを貼るだけに留める。これはものすごく理解が難しい。説明がどうしても長くなる。

まず、関係詞の謎と得意・不得意(8)を最初に読む。そして

次に、関係詞の謎と得意・不得意(9)を読み、

最後に、関係詞の謎と得意・不得意(10)をお読みいただきたい。これでようやく答えが出せる

 上記を読んでももらえば分かるが、動詞・動詞」そして「目的語」というものが分からないと、英語が苦手な人はどうあっても関係詞を使った正しい英文を作れないし、間違った英語を自力では直せないのである。

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こんな感じでした。今回のシリーズはいかがだったでしょうか? まだまだ探せば「自動詞と他動詞」の違いを知っているだけで役に立つ場面はあります。ですとりあえず割愛しましょう。まずは

 どういう働きをするのが「自動詞」で
 どういう働きをするのが「他動詞」なのか?

この違いを把握しましょう。ついでに「目的語」という存在なのかも把握して下さい。
よろしいでしょうか?

 金曜日はいつもの文法放送。来週の月曜日は雑談です。
 新しいシリーズは再来週の月曜日からです。

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