苦手な人はなぜ成績が上がらないのか?
原因について考察しました。
 苦手な人が必ずつまづくポイントがある
 -英語が苦手な人が必ずつまずくポイントがある。しかし……-
 実は、苦手な人が必ずつまづくポイントが何箇所もあります。そこでつまづくので苦手になってしまうのです。しかし、英語が得意な人はそこでつまづかないのです。そこは得意な人にとってはやすやすと乗り越えてしまう「舗装道路」のように感じてしまうのです。
 指導者側の原因
 -普通の英語の先生は、苦手な人がなぜ苦手なのか分からない-
 普通の英語の先生は、中学・高校時代、すっと英語が得意だったはずです。少なくとも英語で「赤点」を取った経験はないでしょう。では普通の英語の先生は 「赤点を取るくらい英語が苦手な人は、なぜ苦手なままなのか?」が分かるでしょうか? 分からないはずです。
 実は「つまづきポイント」の所為で苦手になってしまうのです。しかし普通の先生にはそれがどこだか分からないのです。その先生は「そこでつまづいたこと」がないからです。
 普通の英語の先生にとって、そこは「舗装道路」です。「舗装道路」を「そこは危ないよ」と指摘する先生がいるでしょうか? 普通の英語の先生は、苦手な人が苦しむその「つまづきポイント」を指摘してくれないのです。だから英語が苦手な人は毎回そこでつまづき、苦しむのです。
 つまづきポイントを知らない先生は、英語が苦手な生徒を「単に勉強していないだけだ」としか言いませんから。

普通の英語の先生は「英語が苦手な人が必ずつまづく場所」で、つまづいたことがない。自分がつまづかない場所を、授業で指摘できるはずがない。
つまづきポイントの例
問題:次の(   )に that 以外の適切な英単語を1語必ず入れよ!
This is the place (  )she likes.
 
英語が苦手な人の多くが、悩みながらやっとひねり出す答え
where
英語が得意な人(特に普通の英語の先生)が「カン」で「ひょいっ」と答える答え
which
正解は which である。where は大間違い。
しかし英語が苦手な人の多くは where と答え、確実につまづいたはずである。

苦手な人は悩んだ末に間違える。しかし得意な人は「カン」で楽勝で正解をちゃんと出す。超やさしい問題に感じる。彼らにとっては「ここを間違える人がいる」ほうが信じられない。

このような場所が「つまづきポイント」である。しかし普通の先生にはそれに気がつかない。先生方にとっては「楽勝ポイント」だから。仮に苦手な人が「ここが分からないです」と先生に力説しても、「こいつは勉強が足りないだけだ」と思われ、「相手にしてくれない」ことさえありえる。このような(差が開く)「つまづきポイント」が英語にはうじゃうじゃある。苦手な人は、ここをほったらかしにされるので、どんどん苦手になる。

※この問題の解説はこちら。 Yahoo知恵袋に投稿されたこの追加質問 ←この質問の私の返事
 学習者側の原因(1)
 -英語が苦手な人が、参考書のみで学習し、誰にも習わず独力で得意になった例はない!-
  英語が苦手な人が「何とかして英語を得意にしよう」と考える場合、特に男性の場合、「(誰かに習うのではなく)独力で何とかしよう、参考書のみで何とかしよう」と考える傾向があります。何を隠そう、私がそうでした。
 しかし、英語が苦手で苦しんでいる人が「誰にも習わず、参考書だけ」で成績を上げるのは不可能だと私は考えています。
理由
 (1)得意な人は「何か特別に得意になる参考書やったから得意になった」わけではない。もしそんな本があるなら、得意な人は肌に離さずその本を持っているはずである。あなたはそんな本を見た覚えがあるだろうか?
 (2)苦手で困っていた受験生が得意になったケースは全て「塾に通うなどして、誰かに習った」場合のみである。苦手な人が参考書だけで英語が得意になった例は1つもない。
英語が苦手な人が参考書などだけで独学し、得意になった例を「広告以外で」ぜひ見つけてください。1例もないはずです。
 学習者側の原因(2)
 -英語が苦手な人は誰にも習いたがらない-
 苦手な人でも「塾などに通う」場合、通うと決めてしまえば学習が継続してやすいのです。だから苦手な人の場合は、塾などに通ったほうがいいはずです。 しかし、苦手な人の多くは塾などに通いたがりません。苦手な人は、自分の英語のできなさ加減を先生に知られて、あきれられるのが怖いのです。英語の先生に「こんな簡単なことも分からないのか!」と言われるのが怖いのです。
 しかし、何度も書きます。英語が苦手な受験生が人に習わずに参考書などの独学だけで得意になった例は、長い受験の歴史上1例もありません。みんなここを勘違いしています。独学で成績が良くなった例は、全て並みより上の人だけです。(違うとお思いならぜひ反例を探してください!)
 苦手な人でも、人にちゃんとついて習うだけでことは済むのです。自分の英語のできなさ加減にあきれられるのが嫌なら、最初から極端に英語が苦手だった先生に習えば良いと思います(ばかにされっこありませんから)。私はそういう先生を見つけて、学習したのです。そのおかげで「気楽に」得意になったのです。
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